あらすじ
どんな境遇でも楽しみ、豊かに生き、人々に希望と感動を与える絵本作家ターシャの言葉を、本人の話や生い立ちなど本書で初めて紹介される話も交えて、美しい挿絵と写真とともに綴る。
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Posted by ブクログ
憧れの人、ターシャ・テューダー。生涯に百点近くの絵本や挿絵本を出版し、優れた絵本や絵本作家に与えられる賞をいくつも受賞している有名な作家なのに、アトリエを持たなかった彼女。主婦であり母親だったターシャは、キッチンの隅で、農場の仕事や家事、育児の合間に時間を見つけて絵を描いていました。ターシャが目指したのは、19世紀のニューイングランドの農村の暮らし─畑を耕すにも素朴な機械しかなく生活の品をほとんど各家で手作りした生活─でした。自給自足の暮らしは節約になるだけでなく自分で作る満足感も得られる。ソローに通じる精神性を感じます。また、ターシャは本が大好きで、エミリー・ディキンスンの詩を引用し「本は、さまざまな異国へ連れていってくれる、すばらしい乗り物」と表現しています。絵本作家・挿絵画家としてだけでなく、ガーデナーとしても有名だった彼女。料理本も出版し、裁縫もプロ並み。何をするにも楽しみを見出し、老いを嘆かず、困ったことは「そんなもの」と達観して前に進めばいい、と。ターシャの生き方を模範としたい私にとってバイブルのような一冊です
Posted by ブクログ
丁寧な暮らしに憧れて、という漠然とした理由から手に取ったのですが、皆さんがターシャさんにどうして惹かれるのかが明確に分かった。
丁寧な暮らしとは、ただ単純に庭を綺麗に保つ事や、絵や料理など自分が好きな事に打ち込むという「行為」自体を指すのではない。何事も前向きに楽しむ、感謝をするという心の持ち方である。その心を以て初めて、自分に向き合った『丁寧な暮らし』に繋がる。
当たり前のようで、(特に形から入る自分には)難しい気付きでした。生き方のお手本にしたい事が沢山詰まった本です。