【感想・ネタバレ】国民安全保障国家論 世界は自ら助くる者を助くのレビュー

あらすじ

ロシアの侵略と戦うウクライナの姿は、日本人に「安全保障」の現実を教えてくれた。

コロナ危機で米中対立が激化し、ウクライナ危機で"米国ブロック"と"中国・ロシアブロック"の対立へと拡大しつつある。さらに、気候変動に伴うエネルギー危機も重なる。今ほど安全保障の枠組みが根底から揺さぶられている時代はない。
今こそ日本の「国の形」と「戦後の形」のありようを検証し、安全保障と危機管理の観点から、新たな安全保障の構想を描かなければならない。
その中でひとつ、確かなことがある。コロナ危機とウクライナ危機を通じて、私たちが突きつけられた厳しい現実である。

自分たちを守ることができない社会は生き残れない。
自分の国を自分たちで守れない国は生き残れない。
天は自ら助くる者を助く。

明治開国の時、日本の国民は独立自尊の精神を学んだはずだ。その精神を改めて噛みしめねばならない。

【目次】
序章 ウクライナ危機とコロナ危機:世界は自ら助ける者を助く
第1章 ウクライナの悲劇
第2章 米中「新冷戦」と日本の選択
第3章 経済安全保障政策の戦略課題
第4章 “グリーン大動乱”とエネルギー危機
第5章 「強い社会」が決する国々の興亡
第6章 「長い平和」のマジックが消える
第7章 「民間臨調」が総括した「日本モデル」の虚構と真実
第8章 日本の敗戦:「フクシマ」と「コロナ」
第9章 「ワクチン暗黒国家」:日本の不作為
第10章 コロナ危機が問いかけた自由と民主
第11章 国民安全保障国家論
終章 時代はわれわれに何を求めているか

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Posted by ブクログ

安全保障と危機管理の観点から、新たな安全保障の構想を描かなければならないというのはその通りだと思います。
イデオロギーにとらわれず現実的な議論を行うことが必要だと感じました。

0
2023年05月06日

Posted by ブクログ

企業の人事担当者目線で読むと、
有事を見据えて普段のモニタリング、リスク管理ができるか
一国安全主義、安全神話盲信に陥らずにいられるか
地政学観点で物事や経営を捉えることができるか

信念を持ってリーダーシップを発揮して敏に行動できるか、それを問われた気がする。

0
2022年06月13日

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