あらすじ
「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導し……。ベストセラーとなった芥川賞受賞作。文庫化にあたって各紙誌に執筆した芥川賞受賞記念エッセイを全て収録。
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Posted by ブクログ
前情報を入れずに読んだので、むらさきのスカートの女が何者かに迫る話だと思ってました。
しかし読み進めるうちに主人公の行動の異常さがじわじわとわかって怖かったです。
この話は誰かを観察して全くそんなことないのに「自分の方がまだマシだ」と思う自分だと思いました。
問題を抱えている主人公が自分より少し下に思える女を見つけて「ともだち」になろうとするという。
他人事のように思えて大小あれどそういうことってあるよなと思ってしまいました。
匿名
あまり分からなかった
不気味でゾクゾクするよと進められた本ですが
私にはどこでゾクゾクするのかは分かりませんでした、主人公の観察力が物凄いところにはずっと違和感がありましたが、それ以外は普通の日常を書いたお話のように思えました
Posted by ブクログ
新しくも不気味な本に出会ったと思った。読んでいる最中は、この語り手の女は誰なのか、自身の生活を困窮させてまで「むらさきのスカートの女」に執着する理由は何か、「まゆさん」はどこへ行ってしまったのかなど色々と考えワクワクしていたのに、最後の結末があまりにもあっさりしすぎていて腑抜け感が否めず、途中まで面白かったのにこんな結末で締めてしまって良いのかと驚いた。作者が物語を通して何を伝えたかったのかはよく分からなかったが、芥川受賞記念エッセイと解説を読んで、作者の人柄を知り、思うままに書く今村さんの他の作品も読んでみたくなった。
Posted by ブクログ
途中からむらさきのスカートの女が
普通の人になってきて
変な人じゃないやん〜って思いよったら
だんだん違和感と不気味さが増した
読みやすいのもありすぐ読み終えた
不気味だったが衝撃まではなく星3