あらすじ
「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導し……。ベストセラーとなった芥川賞受賞作。文庫化にあたって各紙誌に執筆した芥川賞受賞記念エッセイを全て収録。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
とにかく不気味でした。たまに現実でも存在する、何でも真似してきていつのまにかその人になろうとしている人の頭の中を覗いたような作品でした。
まるでその人の感情や行動を全て理解しているかのように、善意と好意でストーカー行為をしているのがいい意味で気持ち悪かったです。人間に全てを理解することなんて出来ないのに!
ラストの主人公がむらさきスカートの女に手を差し伸べるシーンでは、男子中学生が考えるヒーローのような登場の仕方をしていて気持ち悪さと異質さを感じました。ずっとこの会話を主人公は練習していたのかなと考えると本気すぎて滑稽にも見えますが。
ここまで一人の人間に執着できるのは楽しいだろうなと思いつつ、フィクションだからこそいくところまでいってしまった人間を見るのは面白かったです。依存先ひとつしかないとそれが壊れてしまったときに心も壊れてしまう、と聞いたことがあるのですがラストシーンから主人公はいつまでも大丈夫そうだなと感じたので安心しました。印象が強すぎて、夢にまでむらさきスカートの女が出てきました!
匿名
あまり分からなかった
不気味でゾクゾクするよと進められた本ですが
私にはどこでゾクゾクするのかは分かりませんでした、主人公の観察力が物凄いところにはずっと違和感がありましたが、それ以外は普通の日常を書いたお話のように思えました
Posted by ブクログ
2026.1.26
よくわからなかったけど読みやすかった
黄色いカーディガンの女がむらさきのスカートの女のことを監視してて、ここまでむらさきの女に気づかれないことある???実はこの黄色い女は実在しなくてなんか虫だったり、むらさきの女が客観的にみた自分なのかなとか考えて読んでたけど、黄色い女はチーフだってことに最後の方気づいて、ちゃんと実在してた、、って変に安心した
最後のエッセイで作者の赤裸々な想いが綴られててこんな作者の心情読めることないと思って新鮮だった
Posted by ブクログ
すいすい読めました!
心理描写は少なく、情景描写が多いため、絵本みたいで楽しい。
クリームパンを食べる音、りんごをこどもたちと交互に食べるところ、チーフたちの噂話が特に好きです。
黄色のカーディガンの女は、2人で遠いところに行ってなにをしたかったんだろう。そういうところも知りたくなる、想像力を掻き立てられる本です。