【感想・ネタバレ】むらさきのスカートの女のレビュー

あらすじ

「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導し……。ベストセラーとなった芥川賞受賞作。文庫化にあたって各紙誌に執筆した芥川賞受賞記念エッセイを全て収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白い!
淡々とじわじわと狂気が伝わってくる。
一人称視点でありながら、その視点の人物そのものに一番狂気を感じるところがたまらない。
最後、むらさきのスカートの女の始めと同じ状況になるというのも面白い。

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2026年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文章がすごく読みやすかった、
文がすらすらと頭に入ってきて
スムーズに読み進めることができました。
物語全体がどこか異質で私好みの小説でした。
主人公もむらさきのスカートの女も
狂ってて好き。
二重人格説や妄想説があるけれど
自分は別人説だと信じたい…!
読んだ後に表紙を見返してみると
「そういうことか」と腑に落ちる。
最近読んだ中ではお気に入り

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2026年08月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【本を読もうと思った理由】
自作の選書アプリを使って、最初に出てきた本。自分のこれまでの趣向の外にある本を、どれだけ楽しめるか試したくて選んだ。

【本の感想】
 何とも言えない読み心地に引き込まれて、一気に読んでしまった。
 物語は、終始主人公の主観で語られる。主人公がむらさきスカートの女をどのように見ているのかはわかる一方で、周囲がきいろいカーディガンの女をどのように見ているかは描かれない。なぜなら、本人がそこに意識を向けていないから。一方読者は、読み進めるほどに黄色いカーディガンの女がヤベーやつだと気づき始める。

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初あまりにも「わたし」がむらさきについて詳しすぎるため、もしかして二人は同一人物で自分自身を俯瞰して見ているのかとも思ったが、そういう訳ではなさそう。
序盤明らかに悪い意味で存在感を放ってるむらさきのスカートの女も次第に「普通の人」に成り上がっている。
それと対照的に「わたし」、「黄色のカーディガンの女」はずっとそこにいたんだってくらい存在感がなく、むらさきのスカートの女のような存在感ある人に憧れてるのではないかと思った。そしてその憧れがエスカレートすればするほど自分の異常性(無断欠席遅刻、家賃滞納、盗難などなど)に気づかない。むらさきスカートの女のことなら手に取るようにわかるのに自分自身のことはなにもわかってない、客観視できてない。
最後には子供にポンっとタッチされて自分がかつてのむらさきのスカートの女と同じ立ち位置に、つまり目立った存在になるわけであるが、それは悪い意味での目立ちというのがなんとも皮肉的。
今までは目立ってなかったからこそ、無銭飲食や、バザーでの備品の無断売買もむらさきのスカートの女に擦り付けることができていた。しかし、自分を客観視できていないまま、目立ってしまった今、この先起こることが良い結末になるとは思えない。
結局なにを伝えたかったのかを考えると、やはり何かに憧れると、自分自身を見失うということ。そこまでして憧れた人のようになることで本当に自分にとって良い方に向くのか、、、
盲目にならず落ち着いて生きたいな
みたいなことを思った小説だった。

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2026年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初はむらさきのスカートの女がやばいのかと思っていたし、言い回しや表現が面白く時々フッと笑っていた。……が、途中から主人公のやばさに気付き笑えなくなった。そして、凄く引き込まれた。
むらさきの女を見ている黄色いカーディガンの女を私が見ているのだ。黄色いカーディガンの女がむらさきの女の言動を知りたがり、私が黄色いカーディガンの女がなぜこのような行動をするのかが知りたくて熱心に観察している。
経験したことの無い感覚だった。
最後はぬるっと終わり、少し驚いた。
むらさきの女が居なくなったのを埋めるかのように、自らがむらさきのスカートの女のようになる。
自分の生活を犠牲にしているにも関わらず、なんの焦りもなく、ただ専用の椅子に座り、むらさきのスカートの女が戻ってくると信じて代わりに座っている様子がゾッとした。

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2026年08月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一風変わった女、むらさきスカートの女。
その女を観察する私。
観察しすぎて序盤の段階で一風変わった女はわたしだと確信した。
私はストーカーであり盗人であり、勤務態度も悪い。

物語は特別大きな事件も起きずに淡々と進む。
にも関わらず読み心地が良く、最後まであっという間に読んでしまった。読後感としては無。でも読んでいるときは心地よかったな。

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2026年08月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

不思議なストーリーだか、読んでいるうちに語り手の異常さに気づけるのが気持ちよく、ページを捲る手が止まらなくなる(私だけが気づいているという感覚がある!)
語り手がむらさきのスカートの女を観察するように読み手も語り手を観察しているという構造がおもしろい
深く考えずに読むのがいい

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

終盤にかけての駆け足感はあったが、独自性のある設定で没入感のある読書体験だった。

主人公が紫のスカートの女に対する執着心がすごい。どこからそのモチベーションが湧き出るのか。と思ったが、他の人から見たら「なんでそんなことにそんなに執着するの」というものを自分も持っているかもしれないと気づかされた。主人公が紫のスカートの女に執着するように自分達もそれに準ずるものをもっていたりするのかな。

それにしても終盤の主人公の行動はすごい。所長と紫のスカートの女がトラブルになることを予期していないとあそこまで準備はできないのではないか? それともこうなることを見越していた?毎日紫のスカートの女の観察日記を書いているからこそ気づけたのだろうか。
紫のスカートの女が消えた後に、自分が紫のスカートの女になりきりながら?紫のスカートの女の帰りを待つところも主人公の異常性が垣間見られて面白い。執着すごすぎ。


それにしても、自分も主人公のような人物に観察日記をつけられていると思うと恐ろしい気分になる。

他の方が書かれているように主人公の異常性が面白く、こいつやべえな、、と思いながら読み進めていくのが楽しかった。

まだ巻末にあるエッセイと解説はは読めていないのでそちらも読んでいきたい。

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2026年07月12日

匿名

ネタバレ 購入済み

あまり分からなかった

不気味でゾクゾクするよと進められた本ですが
私にはどこでゾクゾクするのかは分かりませんでした、主人公の観察力が物凄いところにはずっと違和感がありましたが、それ以外は普通の日常を書いたお話のように思えました

#シュール

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2023年04月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんかよくわかんない人がよくわかんない人に執着してよくわかんない感じになった!新感覚!
自分はエンタメ的にしか消費できなさそうだけど芥川賞受賞しているくらいだから色んな読み方ができるんだろうな、他の人の感想が見たくなるタイプの本

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2026年08月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

友達が貸してくれた本
1時間半くらいで一気読みした
純文学は難しいなあと思いながら読んだ

黄色いカーディガンの女は、むらさきのスカートの女の生活についてすごく把握してた こわい
求人情報をむらさきのスカートの女が座るベンチに置いたり、シャンプーの試供品を女の家の玄関ドアにかけて置いたり、たくさんの痕跡を残しているから、黄色いカーディガンの女に気が付かないなんてことあるのかな?と疑問に思った

最初の方のむらさきのスカートの女のイメージは、社会に適応することができず、生活していくお金だけの為に日雇いなどのアルバイトをしている寂しい人だった
しかし清掃業のアルバイトを始めたことで、周りと仲良くなり、挨拶で声を出し、男と不倫もする
この差がすごく奇妙だった

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2026年08月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

(良)とても気になるタイトルと表紙。むらさきのスカートの女はどこにでもいるようでいない、印象的で小学生から人気で、不思議でみんなが少し気になる存在。不器用に思える彼女がやっと就職した先では社の備品の窃盗を当たり前に自慢してくるような先輩達。口を揃えて「みんなやってるから」そこはすぐに辞めた方がいい。いい影響があるとは思えない。胸を張って歩けなくなる。何もできないけど悪いことだけはしたくないのだ!と、この小説を読んでなぜかそこに一番引っかかりました。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2016年芥川賞受賞作。
’黄色いカーディガンの女’の視点で話が進む。
’黄色いカーディガンの女’は’むらさきのスカートの女’と友達になりたいようで、ずっと意識して一挙手一投足を追っている。

むらさきのスカートの女を追うために、無銭飲食をしてそのことにまるで罪悪感を抱いていないかったり、その意識の仕方が異常で狂気じみている。

と、同時に自分の生活はままなっておらず、仕事先の備品を売ってお金を作っていたり、裁判所から明け渡しの催告状が届いていたり、、

色んな読み方ができる本だと思った。
・黄色いカーディガンの女は他者に意識が向きすぎて、自分の行動を顧みられていない。他者に意識が向いた分、自分を顧みるエネルギーはなくなるのではないか?(自分というか、他に注ぐエネルギー)
・むらさきのスカートの女はお話の中で他者によって印象や評価が変わっていく。社会の中で「その人自身」ということは存在するのか?
・黄色いカーディガンの女はなぜここまで、むらさきのスカートの女に執着しているのか?「友達になりたい」と出ていたが、どうして自分から話しかけたりしないのか?
・お話の中で黄色いカーディガンの女の存在がここまで薄いのはなぜか、、、


私は黄色いカーディガンの女は他者に意識が向きすぎて、自分の行動を顧みられておらず、自分がないがしろにされているように感じた。

他者に意識が向きすぎて自分のことを考えられなくなることは、自分に意識が向きすぎて周りが見えなくなることと同様に怖いことだと思った。

私は、客観的にみて、まずは自分を満たすために、自分が大切だと思えるものにエネルギーを注ぎたいと思った

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2026年08月18日

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