【感想・ネタバレ】荘子の哲学のレビュー

あらすじ

千葉雅也氏推薦!
「中島先生の荘子がなければ、僕の哲学も文学もなかった。ここからすべてが始まったのです。衝撃的なこの「変化の哲学」を、皆さんにもぜひお読みいただきたい。」

中国・日本はもちろん、これまであまり言及されてこなかった欧米圏での研究をも渉猟。「無為自然」や「万物斉同」といった概念に替え、自己および世界の変容を説く「物化」思想をその核心として取り出し、ドゥルーズら現代の西洋哲学と突き合わせることで、言語、道、他者、自由にかかわる荘子の思索を新たな相貌のもとに甦らせる。世界の哲学に通暁する著者がダイナミックに描く、新時代の標準たる驚くべき読解の書!

[本書の内容]
プロローグ
■第1部 書物の旅路 『荘子』古今東西
第一章 『荘子』の系譜学
第二章 中国思想史における『荘子』読解――近代以前
第三章 近代中国哲学と『荘子』――胡適と馮友蘭
第四章 欧米における『荘子』読解
■第2部 作品世界を読む 物化の核心をめぐって
第一章 『荘子』の言語思想――共鳴するオラリテ
第二章 道の聞き方――道は屎尿にあり
第三章 物化と斉同――世界そのものの変容
第四章 『荘子』と他者論――魚の楽しみの構造
第五章 鶏となって時を告げよ――束縛からの解放
エピローグ
参考文献ガイド
『荘子』篇名一覧
学術文庫版へのあとがき

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Posted by ブクログ

17
老荘の再検討
20
チャン「思弁的・観想的な問題系」
「言語と論証的な理性の相対性に関する、荘子の哲学的考察」をし、のちに残るものを「自然」に提示する

42
胡蝶の夢
寝ているときに魂が交わり、目覚めると形がはたらく
神が形から遊離し神と神が接する=夢や旅
形と神は合離するもの
46


74
胡適 荘子とヘーゲル弁証法
傍観者にすぎない?
79
純粋経験
81
スピノザの自然神論
86
魯迅

94
イベザル・ロビネ
ビルテール
99
動物
105
人のレジーム→天のレジーム→遊
107
グレアム「荘子斉物論」
111
チャド・ハンセン
分析的、言語の適合性
「語ることは何かを語るが、語られたことは決して固定されない」
116
王又如の脱構築
「無言の言」

128
伝達可能性のアポリア
130
「他者とのコミュニケーションの可能性が「忘言」を不可能にするというアイロニー」
131 ☆
136
忘却
144
アルフォンソ・リンギス『何も共有していない者たちの共同体』

171
物化
事物の変化にとどまらず、世界そのものの変化

182
トートロジーの反復→他者の経験を知る
189
楽しみ

203
ドゥルーズ「悪魔的現実性」
「世界そのものが生成変化を起こし、私たちは「みんな」になる」
ドゥルーズの生成変化
他になるものを模倣するのではない
自分自身でありながら、その構成分子のレベルで変える
207
技術=芸術

鶏となって時を告げよ。

0
2023年01月24日

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