【感想・ネタバレ】奇跡集のレビュー

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Posted by ブクログ

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たまたま乗り合わせた同じ電車の同じ車両、見しらぬ乗客が微妙に繋がり、それぞれの人間模様を見せてくれた。「最凶の腹痛に悶える」「尾行」「触りましたよね!と詰め寄られる痴漢」「イッキュウちゃんの動画」「浮気相手のストーカー」「拳銃所持する怪しい奴」快速電車の駅間の15分の場面、登場人物によって情景が全く異なる。この話しは奇跡なのか?否、時間を輪切りに切たとしても人それぞれ模様が異なる。それが人生であって面白い所。もう少し登場人物同士の繋がりがあると奇跡だったかな?「ホワイトシチューうどん」かぁ~ない、ない。④

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2022年09月16日

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ネタバレ

緩やかに繋がった連作、なんだけど結構あっちこちが前後するし似た設定で別の組み合わせをうっかり誤読したりして何回か読み直してやっと整理がついた。この入り組み方はちょっと文化文政ぽいというか草紙っぽい感じでよかった。

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2022年09月13日

Posted by ブクログ

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連続で小野寺さん。

同じ電車の車両に、偶々乗り合わせた見知らぬ男女たちに起こった、ちょっとした奇跡を描いた連作短編七話が収録されています。

設定というかテーマ的に、有川浩さんの『阪急電車』を彷彿させる本書。
誰かの何気ない言動が、他の誰かに思わぬ影響を与えていく・・そんな偶然(あるいは必然?)の連鎖が描かれております。
七話七人それぞれの視点で、同じ光景が描写されるのが面白いのですが、場面の繰り返しになるので読む人によってはクドく感じるかもしれません。

印象的だったのは、第四話「赤沢道香の奇跡 今日を放つ」です。
デートに向かう途中の電車内で、ある男性が痴漢冤罪になってしまいそうな現場を目にした赤沢さん。
彼女が見て見ぬふりをせずに、デートに遅れる覚悟でわざわざ電車を降りて証言したことによって、一人の男性の人生が救われた訳です。
この話は赤沢さん視点で描かれているので割と淡々としていますが、痴漢と疑われた男性・竹間さん側からすれば、まさにミラクルそのものですよね(竹間さん視点の話も読みたかったな)。
このように、基本的に温かな読後感の短編ばかりなのですが、第七話「黒瀬悦生の奇跡 空を放つ」のラストは切なかったです。
闇稼業に手を染めてしまった主人公・黒瀬は生い立ちからしてかなり辛いので、何とか幸せになってほしかったのですが・・・その後の彼に救いがあるとよいなと思いました。
他にも、何気ない電話の会話が偶然耳に入ったことにより、思わぬ広告のヒントが得られたり(第五話「小見太平の奇跡 ニューを放つ」)等々・・もしかしたら私もあなたも、どこかで知らない間に誰かの運命を変えているかも・・・なんて思ってしまいますね。

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2023年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

たまたま乗り合わせた同じ電車の人々の
小さな偶然や物事がおこす小さな奇跡。
連作短編集にありがちが前の話の伏線を
強引に回収する話が続くわけでもなく。
ただ乗り合わせた人々のちょっとした行動等が
次の偶然?奇跡?を起こす感じかな?
善意だけではなく些細なことがキッカケでも
取りようによっては違う人には良くも悪くも
作用しているんだなと改めて思いました。

個人的には「竜を放つ」の暴れ竜の話はすごく
共感した。あれはほんとにどうにもならない。

後、今回初めて読んだ作者なのですが
「ホワイトシチューうどん」や
「劇団東京フルボッコ」等々作中の
色々なネーミングに惹かれました。

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2022年09月22日

Posted by ブクログ

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【収録作品】青戸条哉の奇跡 竜を放つ/大野柑奈の奇跡 情を放つ/東原達人の奇跡 銃を放つ/赤沢道香の奇跡 今日を放つ/小見太平の奇跡 ニューを放つ/西村琴子の奇跡 業を放つ/黒瀬悦生の奇跡 空を放つ

満員の朝の快速電車の同じ車両に、偶然乗り合わせた見知らぬ人々が起こす奇跡、彼らの身に起こった奇跡を描く。

「奇跡」というとなんだか安っぽく聞こえてしまうが、ささやかな(人によっては大きな)出来事で運命がガラッと変わってしまう様子が描かれている。
小さな勇気が誰かの人生を左右することがあるのかもしれない。この本のおかげで小さな勇気を出せるときもくる、かもしれない。

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2022年09月16日

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