あらすじ
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郵便局には「風景印」という、地域の名所を図案化したご当地消印が存在し、その数は全国で1万1千種類以上にのぼります。図案は地方色豊かでバリエーションに富み、集めたり、手紙に押したりして楽しめる上に、日本全国を知る格好の題材に。切手コレクター以外の人が「知らない」と答える“知る人ぞ知る存在"でしたが、今ひそかに人気を集めています。本書では、「風景印って何?」「どうやって手に入れるの?」から始まり、「風景印さんぽ」や「風景印を駆使して世界に一つだけのお便り作り」まで、風景印の楽しみ方を全網羅します。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
灯台の風景印を地味に集めてて興味があり、何気なく手に取った本だけどディープでマニアックかつ初心者にもやさしい内容で、そのバランス感覚が絶妙。
風景印はハガキじゃないと押してもらえないと思い込んでたけど、切手さえあれば自由なのね。あと風景印専用のシールがあるのも初めて知った。
切手の組み合わせにもセンスが光っていて、この世界もまた奥深すぎる…
やっぱり何かの分野における人の偏愛っぷりを感じられるものはおもしろいです。
Posted by ブクログ
風景印さんぽでお馴染み・古沢保先生の新刊が出ました。
ご本人よりサイン本を購入し、さっそく読みました。
「風景印」とはなんぞやと思っている方も、
すでに風景印集めに夢中になっていらっしゃる方も
どちらも楽しめる内容です。
全編カラー写真がふんだんに使われていて、
うっとりするような眼福のマキシマムカードが
たくさん載っています。
それに心休まる安田ナオミさんのイラストが
女子心をくすぐります。
風景印自体の説明や紹介はもちろんのこと、
風景印をどうやって窓口でもらうのか、とか
郵頼の具体的なやり方とか
楽しい集め方の紹介とか、
風景印あるあるとか、とにかく話題豊富で
わかりやすく楽しいです。
個人的に面白かったのは失敗談やナンセンスな
局員さんとのやりとりでした。
読んでいると、古沢さんと語り合いたい!
という気持ちになる本です。
ちなみに私が古沢さんに送ったマキシマムカードも
掲載されています。
そのせいか、感想というよりも宣伝みたいな
文章になってしまいました。悪しからず。
Posted by ブクログ
世の中にはいろいろなことに興味を持つ人がいる。今回の風景印を集めている方もそうだ。芸能、街歩きなどの分野で執筆するフリーライター。
風景印をテーマに手紙や街歩きの楽しさを伝える講演を行っている。以前、「タモリ倶楽部」に出演したことがある。あの番組に出るくらいだから、本当のマニアだな。
風景印を手に入れるから始まり、風景印を押してもらい手紙を出す、風景印の歴史を知るなど、風景印に「萌えー」でなくても楽しめる。
どのように押してもらうか。それは通常はがきか、はがき料金以上の切手を貼った台紙を用意して風景印を扱って入る郵便局の窓口に行って押してもらう。大き郵便局になると、時間外窓口「ゆうゆう窓口」で押してもらえる。
行けないようという方は、郵便局に台紙を郵送して、風景印を押して戻してもらう「郵頼」もある。
さらに、昔の風景印が欲しい場合、切手店、即売会あるいはヤフオクなどで購入する。
切手店はブームだった頃、趣味の切手店があったが、ブームが去って月日が流れた今では激減。それでも、東京・目白の「切手の博物館」や、新宿の「協同組合切手センター」で購入できる。
ここでは言及していないが、古本まつりでも見かけることがある。メインは古本なので、大量にはない。
風景印は、1931年に始まった。富士山頂にあった富士山局と、8合目にあった富士山北局で使用が始まった。
始めた理由は当時、寺社の御朱印集めが人気で、郵便事業を管轄していた逓信省が、切手やはがきに押す記念スタンプを作れば、収入源になると思ったからだ。しかし、戦争の影響で1940年11月15日で、廃止となった。
戦後になり、1948年1月1日に24の郵便局で風景印が復活し、今に至る。
知れば知るほど奥が深い風景印の世界だ。