あらすじ
フィンランドは、国連による世界幸福度ランキングで5年連続第1位!
教育・医療・デジタル、多くの分野で最先端をいく。大学まで学費無償で、持ち家購入には補助があり、生命保険は必要ない。第二次大戦に敗北し、資源もなかった貧しい小国が、なぜ世界中が羨む国になれたのか。仕事もプライベートも充実し、税の「高負担」が負担にならない生活はなぜ実現したのか。現地に30年以上住み、大学で教え子育てもしてきた著者だからこそ知る秘密をすべて解説する。フィンランド流の新しい生き方がわかる一冊。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「子供は国の宝だ」を体現した国。この本の中で一番心に残った言葉は「その子どもも、あるがままでかけがえない」。もう素敵な言葉すぎて自然と涙が出てました。日本がいかに教育に対してしっかりと向き合っていないのか、時代遅れなのかに気付けました。選挙って大事だな、とつくづく思い知らされました。こんな日本でいいのかと。今の日本の政治は、日本人の国民性に胡座をかいていると思う。日本人も日本人で平和ボケしている。日本が素晴らしかった時代はもうとっくの昔に過ぎ去っています。もちろん、日本のいいところは他にも山ほどありますが。少なくとも教育や子育てに関する制度は他の国から学ぶことが沢山あると感じました。私たちは、フィンランドのいったい何十年前を生きているの...。
Posted by ブクログ
【オーディブル】
おもしろかった!
マイナンバーカードが成功してる国。
よくよく聞くと、すごい情報を国に吸い取られてる
そのビッグデータが役立ってるから国民は反対しないのかな?
河野はなぜ今頃(2023.07)になってフィンランドを含めたマイナンバーカードが成功している国に視察に行くことにしたのか???
なぜやる前に調べずに進めたのか?
謎…
老後2000万問題について
国の運用ができてなくて、間抜けな国家扱い だそうです。
間違いないw
他国を見て、いい事、悪い事あるけど
日本以外の国を学ぶのは楽しい!!
Posted by ブクログ
フィンランドの国家政策、制度の話が、日本と対比しながら書かれていて、国民がどういう思いで生活しているのかが浮かび上がってくる本だった。
みんなが働くことが当然で、働きすぎないことが当然で、ちゃんと休みを取ることも当然。男女で差別しないことも。
この当然がいかに達成されてきたのかが語られているのも特徴的だと思った。1日にしてならず。先人の努力と政府の柔軟さと協力があってこそ。信頼できる、責任ある政府、うらやましい。
Posted by ブクログ
公平で誠実で嘘がない政府、志の高い格差をなくす教育、いいなあ。
合理的で、無理がない。人として、どう生きるのが幸せかを考え抜いている。
日本は、少しでも近づけるだろうか。
Posted by ブクログ
平等性とは、能力を否定するからこそ成立する。能力主義は、人間の平等性を妨げる。
ヘルシンキでは良い学習のため、生徒主導で自身の学習に責任を持つ環境、多面的でポジティブ・現実的なフィードバックを提供するペタゴジーが教師に求められる。
いかに学ぶかを学ぶということは、自ら問いを立てる力だけでなく、その問いを解決するため、どのような課題解決の方法があるかをを学ぶことも必要となる。
Posted by ブクログ
日本とは全然考え方が違うんですね。
幸福度1位なんて羨ましい。
日本人の考え方もあるので、全てを見習うわけにはいかないけれど。
真似できることはやっていってほしい。
Posted by ブクログ
現在のフィンランドは人々のウェルビーイングを第一に考えた国の形であり、ケアする国家と呼べるであろう。幅広く人々のウェルビーイングや安全、生活の質をケアする国家である。1900年代前半までは保守的であったが、60年代以降急速に変化した。変化は国家との闘争にあるよりも、国家との共同によって実現されてきた。変化は歴史的にキリスト教的世界観の批判、再解釈、議論、修正などを経てをされたものと見ることも可能で、論理と思考回路がわかりやすい。現在のあり方は世俗化、と考えることができるようだ。日本はいつまでも変わらず議論も進まないのは、社会を貫く原則がないことが原因の1つかもしれない。若い世代に希望を託しながら。
Posted by ブクログ
Audible にて。
どこか教科書的で、あまり面白くなかった。
せっかくフィンランド在住の著者なのだから、もっと自身の体験談を話してほしかった。
フィンランドの最も良いなと思う点は、大人もずっと学び続けるところ。
「学生」と「社会人」という明確な区分がなく、大人も職業学校に通ってスキル習得に励むのだそう。
リンダ・グラットン氏の提唱する「ライフシフト」では、マルチステージとして大人の学びが推奨されているが、フィンランドではすでに浸透しているようである。
教育にはとても力を入れていて、2021年から高校まで義務教育として無償化されるとのこと。
また、教員がスキルアップのために学び続けることも補助金などで支援されている。
やはり国家の教養を高めるには教育レベルを上げることが欠かせないと思う。
「アロットメント」というシステムによって、バケーション用のサマーハウスやヨットを労働者階級の家庭でも持てるのはうらやましい。
Posted by ブクログ
フィンランドのイメージというと、携帯のノキアや北欧の福祉国家のイメージがありました。後はロシアとの、過去の戦争で、独立を維持したことや、最近だとNATOの加盟申請をしたことでしょうか。
教育レベルの高さや、就労に対するあらゆる支援、出産や育児に対するキメ細かさなど、日本にない支援の厚さもですが、何よりも国民が国家を信頼している点が、羨ましいと感じました。それがあってのウエルビーイングでしょうか。
もちろん、高福祉であるゆえに、税金もまた高負担となるかもしれません。近年の新自由主義に押されて、制度が揺るがされている点は、フィンランドがどこに向かっていくのか気になる所です。
日本との比較で、全てにおいてフィンランドが勝っている様に見えますが、災害の中で生きてきた日本人にとって、同一性は必ずしも悪いものではないと思いました。信頼できる政治家がいれば、日本も変わるのかもしれません。