【感想・ネタバレ】出口のない海のレビュー

あらすじ

人間魚雷「回天」。発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第二次世界大戦の終戦前に展開されていた。ヒジの故障のために、期待された大学野球を棒に振った甲子園優勝投手・並木浩二は、なぜ、みずから回天への搭乗を決意したのか。命の重みとは、青春の哀しみとは――。ベストセラー作家が描く戦争青春小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

神風特攻隊は有名だけれど、海軍が行った人間魚雷というこれまた恐ろしい回天隊のお話。気になって調べたら、攻撃成功率わずか2%…。開発もろくに完成していない状態だったからか、訓練や攻撃前に機体の故障によって亡くなる人も多く、主人公の並木もそのうちの1人。元々は大学野球をやっていた学生が、特攻に志願し自分なりの死ぬ理由をずっと探してやっと見つけ、いざ出撃という直前の訓練で行方不明になってしまった。小説を読みながら、出口のない海というタイトルにそういうことかと思った。読んでいると頭がおかしくなりそうな世界に身を置いて、戦争そのものと戦っていた人たち。艇の中でのシーンは緊迫感がすごくて、自分もそこにいるくらい心がピリピリした。並木の、人間魚雷・回天隊があったことを人々に知ってほしいという思い、小説を通してだけど私はしっかり受け取ったよと言いたい。
学徒出陣になる前に、大学野球チームとマスターが集めた新宿ガラクターズとの秘密の試合は泣けた。先に軍隊に入っていた剛原が最後に登場したのもよかった。この時大活躍した小畑くんや、北、沖田など登場人物みんな愛おしかった。1番は並木で、こんな素晴らしい人間が特攻の、しかも攻撃ではなく訓練で命を落としたのがなんともいえない。美奈子さんとの恋も苦しかったけど、後に美奈子そっくりの孫とのつながりが書かれていて少しだけ救われた気持ちになった。

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2025年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読書から少し離れてしまっていて、本屋で悩みに悩んで取った一冊。読書に熱中している時は読みたい本で溢れてたはずなのに…この本に出会えて良かった。

戦争や歴史を深く知らない自分にとっては、過去に残酷な争いがあったのは知っていてても現実味がない。平和な日本にいると海外で戦争が起きていても、ニュースで流れる事故や事件くらいに見聞きしてはすぐ忘れる物になっている気がする。

この作品は人間魚雷″回天″のに搭乗する事になった元甲子園優勝投手の話。読み進めると訓練中に命を落としたり、故障の多さ、目標の敵艦撃破の成功率の低さを知った。様々な場面での描写がリアルで、現代との違いを感じつつも読む事ができた。

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2024年09月21日

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