あらすじ
いまや肥満、ADHD、自閉症、不妊などの健康被害の増加と、化学物質との関連は否定できないものとなっている。なかでも内分泌攪乱物質(EDC)と呼ばれる化学物質は、職場や家庭などの環境、プラスチック容器や包装、缶詰の内面など、身近なところに用いられている。どうすればこれらの物質を避けられるのか? 環境保健の世界的な研究者で小児科医でもある著者が提言。『沈黙の春』の流れを汲む警世の書。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
うーん、難しい…。
まず、基本スタンスとして不安を煽るような内容の本はだいぶ警戒して読むべきと思ってる。ただ、本としてはしっかりしているので、誠実として受け止める必要はあるかな、という感じ。
内分泌撹乱物質(EDC)がもたらす危険と、それをどのように避けるかという指南書。
IQ低下や精子減少は総合的な目で見るしかなく(例えば晩婚化)、一概には言えないけど少なくとも「良い影響を与えることはない」ってことなんだろう。
本書の中で度々挙げられているレイチェル・カーソンの『沈黙の春』は「感性に訴えるものの、科学書としては…」という認識だったけど、ちょっとここらへんは精査が必要かな。