【感想・ネタバレ】DXビジネスモデル 80事例に学ぶ利益を生み出す攻めの戦略のレビュー

あらすじ

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■最先端のDX事例を完全図解!&ビジネスに落とし込むためのヒントが満載!
「DX」はトピックとしては広く浸透しました。そのため、どんな事例があるか、どう取り組むか、どう経営に取り入れるかといった情報は語りつくされたといっても過言ではないでしょう。しかし実情としては日常業務の自動化のことを「DX」と言っているだけというケースも多く、バズワード乗ってDXに取り組んだ企業は、そろそろその取り組みを評価するタイミングに差し掛かっているのではないでしょうか。そういう状況にあって、DXによって収益化=マネタイズができている企業とそうでない企業は何が違うのか、そもそも変革できたのか、どこで差がついたのかというのは関心の高いテーマです。そこで本書では、DXビジネスを「場を創造する」「非効率を解消する」「需給を拡大する」「収益機会を拡張する」の4つの軸でカテゴライズし、全80の先進事例を図解。デジタルによってどうようにビジネスや業界に変革を起こし、収益をあげるのか、ビジネスモデルをひもときます。

ch1 DXの基本思想
ch2 場を創造するビジネス
ch3 非効率を解消するビジネス
ch4 需給を拡大するビジネス
ch5 収益機会を拡張するビジネス
ch6 DXの実現方法

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Posted by ブクログ

ネタバレ


DX本。事例が豊富に掲載されていてよき。
加えて重要なポイント、コンセプトがわかりやすく整理されているのもよい。DXの基本思想がなかなか秀逸。

メモ
・DXの本質的な目的は変革による競争優位性の確立。デジタル化はその手段

・デジタイゼーション ペーパーレス化、RPA、オンラインツール活用

デジタライゼーション シェアリング、デジタル広告、データ活用

・コーポレートトランスフォーメーション サービス化、仲介マーケットプレイス化

・多様化した提供手段、方法を支えるビジネス。
 取引の場の創造、取引非効率の解消
 需給拡大、取引付随収益機会の拡張性

・場を創造した事業例 動画画像共有サイト、SNS、口コミサイト、バーチャルへの拡張、C2C、動画配信サービス、モールサービス

・非効率を解消する事業 作業をなくす デジタルマッチング、iot在庫管理補充、都度生産
 人手を減らす AI自動確認、電子発行、オンライン手配、ブロックチェーントラッキング
 ダイレクトにつなぐビジネス

・需給拡大する事業 サービス化し買わなくても使えるように、事業者は余剰を売れるようにするもの。
 余剰時間の販売 住宅、かばん、プリンタ
 買わなくても使えるよう 洋服、自転車、家電
 売る買う人を増やすもの 売るリソース提供(資金、機能、ノウハウ)
 買うリソース提供(ファイナンス、特典)

・収益機会の拡張 データなど主要事業に伴って構築した基盤を活用する データ活用ビジネス展開。物流、ネットワーク、システムなど事業基盤自体を活用したビジネス展開

・需要性、経済性、先行優位性、競争優位性、戦略性
 需要性 ペインポイント解決寄与、潜在需要創造
 経済性 WTPあるか、第三者リターン描きうるか
 先行者優位性 従来と違う何かがあるか、参入障壁築きうるか
 競争優位性 客観相対強み活かせるか、ならではか?
 戦略性 目指す姿の明確化、目指す姿までの具体戦略描けているか

・自社ならではの事業であること。強みを活かすこと

・場の創造 
  今までになかった場 マクアケ、デザイナーズ家具、再生エネルギー、予測モデル可視化
  リアルな場をバーチャルに 処方箋、家具、買い物代行、車整備、トラック手配

☆今はまだ満たされていない何かや誰かを見つけ出す

・非効率の解消
  作業をなくす 価格納期調整、在庫管理、輸送、検品作業、探索
  人手を減らす 決済、運送管理、契約審査、園児状況確認、
  ダイレクトにつなぐ 製造消費者、花、在庫返品、配車、

コストダウン効果はあるか
リードタイム短縮期待できるか
利用しやすいか イニシャルコスト
リスク生じないか
レガシーと両立できるか 段階移行できるか

・需給を拡大する
  余剰を売れるように 非稼働資産、
  買わなくても使えるように 洋服、家電
  売り買いを増やす ブランド、信用

市場拡大効果はあるか。新需要喚起できるものか
マッチングしやすいか。ビジネス成立するか
信頼性担保しうるか

・収益機会を拡張する
  ものを活用したサービス化
  データ活用サービス
  事業基盤活用

事業成立するプレゼンスはあるか
他者連携でプレゼンス高められるか
既存事業シナジーはあるか 既存事業維持拡大に貢献するか
新規性、リターンに新しさはあるか

☆DX実現に向けたアプローチ
 目指す姿の構想
 戦略の策定
 実行計画の作成
 推進体制の構築

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2023年02月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者の小野塚征志氏は、ローランドベルガー出身のコンサルタント。

感想。
他社事例が豊富。

備忘録。
・非効率を解消する方向でDXビジネスを展開する場合、コストダウン効果、利用しやすいか、レガシーと両立出来るか、などがポイント。

・特定のペインポイントを起点に新しいビジネスを考える方法がある。この方法は考えやすい分、レッドオーシャンのビジネスに突入しやすい。

・Wiseというイギリスの会社の、実際には送金しない海外送金サービス、というのはすごいと思った。

・GVA TECHという日本の会社のAIによる契約書の確認や修正案作成サービスは、確かに助かる。


こんな感じで、事例がものすごくたくん記載されていて、資料集的にもありがたい。

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2023年05月01日

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