あらすじ
ラスベガス在住のビジネス・コンサルタントによる、日本経済復活への提言!1990年代からの「失われた10年」以降も、日本はひたすら失い続けています。国民1人あたりのGDPは、OECD諸国内ですでに19位まで下降。不況の原因を捜し求める論は盛んに行われているものの、そこに本質的に欠けているのは、自国の不況を他者のせいにしても何の解決にもならないという事実。個人のスキルアップに焦点を当てた書籍が脚光を浴びていますが、そもそも日本に暮らす個人が儲けるためには、その前提として日本国自体が「国富」を増やさなければならないのです。本書は、日本人がグローバル競争に生き残っていくために、まさに今取り戻さなければならない「世界から外貨を稼いでくる能力」について、常に外から日本を見続けている著者ならではの鋭い提案が満載です。
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Posted by ブクログ
大前氏の著書のように、このままではダメだと気持ちを引き締められる。
ビジョンを掲げることの大切さ、社員一人一人の幸せを考えているか、美辞麗句に本質を濁していないか、など。
Posted by ブクログ
銀行員、ビジネスコンサルタントを生業とし、米国在住の著者が、現在の日本にいける課題とビジネスパーソンとしてどのように対応していくことが望ましいかを論じた内容となっている。
著者は「国富」という言葉で表しているが、国として儲ける=外貨を獲得してくることが出来なければ、その国はジリ貧となっていくという著者の主張に全面的に同意する。
昨今、日本では介護等で雇用を増やし成長させるという政治家が多いが、それでは日本国内にあるお金を回しているだけで回すたびにパイが小さくなっていきジリ貧となることは明確である。
過去の日本は、自動車、電子機器などの輸出で外貨を獲得し、企業、個人から得た税収を公共工事、補助金などで富の再分配を行うことで発展してきた。そのモデルが完全に崩れた今、著者が言うように「国富」を第一と考えなければ経済的な発展は厳しいと考える。
本書ではより経営層に近い読者をターゲットとしており、社員全員がこういった意識を持つことは不可能と思われる。
会社の運営としては、こういった内容を意識しない人が意識しなくても結果が出せるようにするための具体的ヒントがあれば尚良かったと思う。
幸せや残業、日本の生きる道など、著者と意見が異なる部分も多いが、著者としては一貫性のある内容となっているので好感が持てる。
なぜこの国はのタイトルをなぜうちの会社はと置き換えると、より危機感も増すと思われる。一読の価値のある本だと思う。
Posted by ブクログ
読む前は経済学の本かと思った。
しかし、内容はアメリカ在住の日本人から見た現在の日本についての
感想が書かれている。
日本に住んでいないからそこ、わかることが書かれており面白かった。