あらすじ
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運命は、じぶんの力できりひらくもの!
幸運の星をぬすまれたフィオーラは、不運つづき。でも、このままでは大好きな家族のもとへいつまでたっても帰れない……そう思って不幸の魔女に立ち向かいます。
・作/たなか鮎子さんからのメッセージ
誰も「ふこう」にはなりたくありません。でも、残念ながらそれはどんな人の上にも、思いがけなく降りかかってくるものです。
そんな時、不幸から自分を救えるのは、自分しかいないのではないか、と思います。どんな状況になっても、逃げ出さずに自分と向き合い、心の中からおそれや不安を追い出すこと。それがしあわせへとつながっていく道なのではないかと思います。
最初このお話をイタリア民話で読んだ時、けなげなフィオーラに心を動かされて、ぜひ彼女の物語を作りたいと思いました。フィオーラの前向きさは、知らないうちにまわりの人をも幸せにみちびいていきます。
私が勇気をもらったように、この絵本で元気や勇気をもらえる人がいて下さったら、とても嬉しいことです。
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
昔話風の仕上がりで、難しい表現なく最後までドキドキしながら読ませる本でとっても良かった。絵も今の子に受け入れられそうなタッチで絵と文字の配置も良く考えられている。★4.5位あるかな。買うか買わないか微妙なラインでした(★5は必ず本棚に入れようと思っている)。
Posted by ブクログ
イタリア民話『不幸な星の下の娘』を下敷きに創作されたもの。
不幸の魔女に《しあわせの星》を奪われ、家族が不幸になるのを放っておくことができないフィオーラが知恵と勇気を胸に旅立つ物語。
こう書くとよくある話の一つなのだが、この物語の一風変わったところは魔女の倒し方である。
なんと世話になった洗濯女からプレゼントされた石鹸で魔女を洗い、綺麗にすることで不幸の力を奪うのである。
しかも綺麗になった不幸の魔女は改心し、遠い未来では《幸せの魔女》と呼ばれるようになるという結末付きで。
これが男主人公であれば剣や魔法を持ち出すであろうところを、非常に家庭的な方法で解決するというところがこの物語の凄さだと思う。
たなか鮎子さんの、特に青味のある絵のページがとても綺麗で見どころの多い絵本。