あらすじ
会計や販売管理などのシステムについての知識が少ないWeb系のエンジニアにはもちろん、業務システムにかかわる全てのエンジニアにとって、予定通りにエンタープライズシステム、つまり企業情報システムを予定通りに稼働させるのは至難の業です。
稼働のカギはシステムの設計にあります。本書では長年の経験を持つプロたちが、16の視点から、実践的なシステム設計の80勘所を示します。
全てを読めば、データモデリングを通じた業務設計、正確なプロジェクトのスコープとデータモデルを用いたセオリーの決定、GOALの共有、システム開発方法論とデータマネジメントを通じた業務ドメインの理解、適切なキーパーソンへのヒアリングとこれを反映した業務フロー図、データモデルの作成、などについてその道のプロならではのものの見方、仕事の進め方が自然と伝わってきます。
腐ることのないシステム設計の本質に迫る、独自のノウハウ満載の他に類を見ない1冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
開発者の仕事を始めて複数のプロジェクトに参加をしました。
上手くいったプロジェクトもあれば悔いが残るプロジェクトがあったりしました。
その際にいつもこびりついて離れないものがありました。
その答えがこの書籍に記載をしていました。
データモデルの構築を通して業務内容に即したモデリングを行うこと。
プロジェクトが巨大になる度に、新しいシステムがデータベースに接続するようになる度に痛感をします。
その痛みを軽減するための手法や考え方、課題について言及をしています。
業務システムに触れている中でもやもやしている暗黙知になっていることを言語化するための書籍だと思いました。
Posted by ブクログ
大企業向けの企業情報システムに興味があり,手に取った.
本書は,ソフトウェアの設計におけるデータモデル(企業の業務プロセスを抽象化して図式化すること; ER図などがその一例)の重要性とその実例が内容を占める.
日経クロステックに投稿されている記事で構成されるため,内容は各論的だった.
気づいたこと
・企業情報システムの祖であるメインフレームに携わっていた世代と,WEB系の世代は毛色が違うと指摘されていた.ERPやCRMなどのサービスを展開する外資系IT,メガベンチャー,SIerに属する人がそれぞれ異色を放っているのはそれが理由なのだろうか.
・エンジニアは「言われたものを作る」だけでは価値を生めず,顧客企業の経営改善などの一段高い視座をもって「どのようなシステムを作ればよいか?」まで考える必要がある.
・その上,全ての企業の業務処理は最終的に会計処理に繋がる.だから,会計の帳簿,業務を意識した設計や知識が重要となる.会計知識,業務知識,ITに関する知識をどれも高めていく必要がある.特に,業務知識についてはプログラミング言語よりもはるかに会得に時間がかかる(らしい)ので就職先企業で長い時間をかけて養いたい.