あらすじ
頑固で気性の荒かった父が、母の死後しばらくして認知症を発症して…。穏やかな性格になった父と、介護を担う娘の二人三脚の日常エッセイ。医療ライターによる認知症がよくわかるコラムも収録!
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Posted by ブクログ
認知症のお父さんとの日々を娘さんが漫画にしました。
異食行動と徘徊(今はひとり歩きと言うそうだ)がまるで小さな子供を育てているようで、自分もまたこんな日々がこの先に待っているのか…と考えて少し憂鬱になった。
家を離れられない、四六時中見張ってなければならない、この娘さんは家でお仕事をしてるのかな?外へ働きに出ている人では、絶対無理だと思う。
それでも施設に入れずにご自分でみてられるのは、素晴らしい!と思うが、私には絶対に無理である。自分がおかしくなってしまうと思う。
とてもたよりになりました。こういう認知症に関する作品は不安になったり、暗い気持ちになりやすいものが多いという印象ですが、軽快な心持ちで接する作者の描写のおかげで読みやすかったです。あと、認知症に関する解説も有益でした。
Posted by ブクログ
おかずに視野が行かない。つけ箸して戻す。鳥小屋のように散らかす。/葉っぱを集め、石ころを集めて、家中に飾る。/イチゴをレンチンする。急須を火にかける。洗剤を飲み込む。/隙を見て抜け出す。徘徊して戻ってこれなくなる。夜中に近所の玄関ドアを叩く。…老化という人の運命。いつかは脳も衰退する。身近に認知症が出た時に、どこまで介護ができるだろうか。記憶や言語能力が衰えても、感情がなくなるわけではない。嘘も方便。相手の世界にあわせてあげる。傷つくことは言わない。尊重することが大切。覚悟しておく。備えておく。