あらすじ
「初の女性かもしれません、でもわたしが最後になるつもりは、ありません」
夢を実現するには、どうするか?
彼女はいつも真剣に考え、行動し続けました。
アメリカ社会には、”ガラスの天井”と呼ばれる、目に見えない壁があるといわれます。それは、女性の社会進出や昇進をひそかにさまたげる差別の壁です。
ハリスさんは、その厚い壁をみごとに打ち破り、アメリカ初の女性副大統領、有色人種の副大統領になりました。すばらしいことです。
けれども、この本は偉人伝ではありません。
カマラ・ハリスという、アジア系黒人の一少女が、様々な人種が共に暮らすアメリカで、どんな子ども時代を送り、どんな風に考え、どんな風に努力して、今のハリスさんになったのかを、あなたといっしょに考える一冊としたいのです。
ーー本文より。
巻末には、2021年1月のカマラ・ハリス勝利演説の原文と全訳、あわせて、キング牧師の演説抜粋と、アマンダ・ゴーマンの大統領就任式で朗読された詩抜粋(すべて原文と訳)を掲載。
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Posted by ブクログ
注目を集めているアメリカ大統領選挙の民主党女性候補・カマラ・ハリスさんの評伝。小学生高学年から中学生、高校生の女性たちに特に、手に取って読んでもらいたい一冊。読みやすい平易な言葉でつづられ、今までよく理解できていなかったアメリカの大統領選挙の制度が丸わかりで、大人も子どもも時事問題に精通する。かつて元NHKアナウンサーの池上彰さんが、子供向けニュース解説をしていた時、その内容の易しく丁寧で、深い語り口に、大人にまで視聴者層を広げた伝説の番組を見ているかのよう。自らの将来の夢を追い求めようとしている子供たちの背中をそっと押してくれることでしょう。