あらすじ
マララ・ユスフザイ、周庭(アグネス・チョウ)、ヒラリー・クリントンの他、フォトジャーナリストの安田菜津紀、宇宙飛行士の山崎直子など、国内外で活躍する女性たちによる、心に響く演説や式辞を集めたスピーチ集。
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Posted by ブクログ
1ヶ月ほどかけてゆっくりと読み進めていった。
海外の方のお話も多かったが、やはり日本の女性の話にはとても心を動かされた。特に印象に残ったのは、小室淑恵さんと、南場智子さんのお話だ。
長時間労働が日本の課題を解決する、という小室さんの話に私はとても驚いた。私は、ワークライフバランスというのは個人の幸福を追求するためのものだと思っていたが、実際は日本の介護や保育の問題の解決にも繋がるということに初めて気付かされた。何より、二児の母である小室さんの実績や働きぶりを見ると、私も将来に希望が持てた。
もう一人は、dnaの代表取締役の南場智子さんだ。彼女の、「とにかく『事』に向かう」という話がとても印象に残った。私は今までの人生でこれといって何かに一生懸命になったことがない。しかし、今何者でもなく、何かに熱中できていない私にとって、この言葉はとても響いた。何より、ここまで有名な大企業の代表取締役が女性であるというのは、日本社会においてもとても重要な事だと思うし、私自身とても嬉しく思った。
私は今、大学一年生だ。これまでの人生で女性である事で理不尽を感じたり、あるいは差別を受けたことはほぼない。しかしながら、これから社会に出る中で女性である事で壁にぶつかる場面が出てくるかもしれない。それでも、しっかりと自分の足で立ち、生きていきたいと強く思えた。目指せ!自立した女性!