あらすじ
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【思春期の子どもに今、親ができること】
発達障害がある子どもは、一般的にいう自立が難しいことが多いです。
発達障害の特性はずっと残っていきますから、サポートもずっと必要ですが、
完璧な(フル)サポートを続けていると、自立力がつきません。
完璧なサポートは思春期までと考えましょう。
過保護にならないよう親はサポートから徐々に身を引き、親以外へ移行させていきます。
大切なのは、ひとりでできることを増やしながら、
本人が自分でサポートを求められるようにSOSを出せることです。
発達障害と診断されている子どもだけでなく、発達障害と診断されるほどでないパステルゾーンの子どもは、
どちらも自立力をつけるための課題があります。
本書では、自立力をつけるために必要な「自己理解の進め方」「問題解決力のつけ方」「社会的機能の獲得」について解説します。
なんでもひとりでできるようにする子育てではなく、どのような助けがあれば
なにができるのか、その方法をみつけ、工夫していく子育てをめざしましょう。
自立を考えはじめる思春期にさしかかったころの子どもと親御さんに向けて、
やさしく図解、ポジティブに考えられる1冊です。
小・中学生を対象とした既刊の『発達障害の子どもの実行機能を伸ばす本――自立に向けて今できること』(2021年1月刊)とあわせておすすめします。
【自立に向けて育てたい力】
*勉強や労働を続けるための基礎的な体力
*親も子もストレスをコントロールできるように
*ほめる・感謝する・役割をもたせて自己肯定感を高める
*失敗しても立ち直る力を育てたい
*ものごとや人と折り合いをつける力
*勉強より、成績より、学歴より、身につけたいのは、ライフスキル
*お金の使い方がしっかりできるように
【本書の内容構成】
1 自立をサポートする
2 自己理解を進める
3 問題解決力をつける
4 社会的機能を獲得する
5 進学と就労の準備をする
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
・絵も文字もうるさくないところがいい。
・各項目について、理由、目指す状態、やり方などが短い言葉でまとまってるのがいい。
・淡々としているけど冷たくない。親に対しても子供に対しても、責めたり無理に頑張らせようとする空気がなく安心して読める。
・具体的な対策方法はないが、自分がいる位置や向いている方向が間違っていないか確認するためつかえそうな本
---以下、メモ---
▪️自立力をつけるために必要なもの
・体の発達…基礎的な体力。性的発達も含む。睡眠、食事、運動が重要。
・心の発達…実行機能とメタ認知。自分の感情やストレスなどを理解し、問題をとらえ、対処できること
・社会的機能の獲得…学校や職場といった社会で生きていけること。生活の自立と、就労して経済的に自立すること。
・パステルゾーン(グレーゾーン)はやればできると親が過信しがちで、発達障害の特性への対応がとられていないこともある。
・疲れやすいのは特性。体力をつければ改善でき、自信もつく。
・サポートを「受ける」から「求める」へ。親も子離れを意識し、完璧な(フル)サポートは思春期までと考える。いきなり突き放さない。