あらすじ
2021年メジャーリーグMVPのエンゼルス・大谷翔平。米国のファンやメディア、チームメートは「リアル二刀流」をどう捉えているのか。現地メディアだけが報じた一面とは。大谷の番記者経験もある著者が日本ではなかなか伝わらない、その実像に迫る。
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Posted by ブクログ
大谷翔平を追っかけたジャーナリストでなく、たまたま米の新聞記者の筆者の街の球団に日本人選手が入団。大きな偶然を物にした他の方の著作と一線を画したルポ。
子供の通う高校のOBの初著作ということで購入。バイリンガル、アメリカで現地の新聞記者として10年勤務。地元エンジェルスに大谷翔平が入団してきたことで、米メディアでは唯一の大谷番、専属記者となる。
本書の見どころは日本からでなく米メディアに大谷翔平がどのように受け止められているか。
日本だから二刀流が出来たという前評判を、くつがえしファンの心を掴んでいく過程が素晴らしい。アメリカの大谷翔平ファンに関する記録が実に良い。
言葉も含め、日米双方の立場から題材を見つめられる筆者、今後の活躍にも期待したいです。
Posted by ブクログ
せっかく同時代に生きていて、リアルタイムで観られるのだから、もっと注目しようと、注目しないともったいないなと思わせてくれる本だった。
メジャーの中継はこれまでも何度かは観ているけれど、プロ野球や高校野球と違うのは、解説やアナウンサーが何を言っているかわからないもんだから、結局プレーを観るだけになるのだが、それだけではいくら大谷でも、イチローでも松井でも、あの野茂だって、そんなには観られるもんじゃない。だからなのか、時折ニュースは気にして観ても、そしてメディアで特集でもされればそれは見ても、増してこの本でいうようなサイバーメトリクス的な話はわからないしでこれまで敬遠してきてしまった。
でもそのデータだって古き時代のスーパースターと比較してどちらも凄かったんだと思わせてくれることを知ったんで、もう一度、途中で放り出したお股ニキさんの本も読んでみようかな。
そう思って今朝のニュースで観た大谷は打球が上がっていない印象。去年のリアル二刀流をもう一度完徹できるのか、時々、観ていきたいなと思っている。