あらすじ
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「地獄寺」と呼ばれるタイの寺院には、カラフルでキッチュなコンクリート像がこれでもかというほど立ち並んでいる。日本では「珍スポット」「B級スポット」などとして知られ、一部のマニアには注目されてきた。
獄卒、罪人、餓鬼、骸骨、オバケなどが立体像で勢ぞろいする地獄寺は、グロテスクでもあり、ときに笑いも誘う奇妙な風景をつくりだしている。
なぜ、タイの人々は日常生活のなかで地獄を表現しているのか? 地獄寺に魅せられ、タイ全土の83にも及ぶ寺院を実際に訪ねた著者が、タイの地獄思想、地獄寺が生まれた背景、さらに表現されている地獄の数々まで、地獄寺を体系的にまとめた世界初の地獄寺論考。
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Posted by ブクログ
ともかく調査力がすごい。誠に正統的な論考!だけど、何より写真を見ていくだけが楽しい。一か所著者の写真が出てくるが、恰好が見事にタイでうまく仕事する日本女性である(現地の人が好意的に受け入れられるだろうとすっと思える)。
Posted by ブクログ
書棚で出逢ってしまったら読まずにはいられない本ってありますよね。これはまさにそれでした。
内容は、修士論文の書籍化とのことで学術論文の手法が使われていますが、わかりにくい表現や内容は無し。読みやすく楽しく学べます。
あとものすごく個人的な話になるのですが、どうやら著者は私の大学の同期生っぽくて(学部生時代に別の大学だったら話は別なのですが)、偶然手に取った魅力的な本が、自分の知っている空間で書かれたという事がうれしいですね。