【感想・ネタバレ】脱北航路のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

全3章、最後の3章に入ってからの、北朝鮮海軍の潜水艦同士の息詰まる攻防、更に最後の50ページでの拉致被害者救出に向けた怒涛の展開は、流れる涙を構う暇さえ与えられずの興奮、感動の一気読み。映画化を望むけど、所謂お涙頂戴的東宝的陳腐な感動巨編にはして欲しくないな。
人命救助か国際関係か、という場面で、毅然とした対応を決められない日本国政府の姑息な対応、つまり様子見に終始するのに対して、そんな状況を突破するのは庶民、一個人の強烈な思い、正義感なんだなぁ、というのも納得感あり。

終盤での鈴本海上保安官の思い(「世の中を見ようともしない政治家達は一昔以上も前の感覚で、簡単に揉み消せると本気で考えていたのであろうか。いや、むしろ一昔前なら大きな社会問題となったはずの事件も、今や政府与党にとってはなんの脅威でもなくなってしまった。政治家は自分達の不正を堂々と隠蔽し、恥じることなく虚偽答弁を繰り返した。まるで私物の日記であるかのように公文書を無造作に改竄し、法律どころか憲法まで無視して政権を維持してきた。司法さえまともに機能せず、権力者による明らかな犯罪が裁かれることすらない。国民もマスコミもそのことに慣れ切って追求しようともしない。」)は、昨今の日本の政治状況に対する作者の思い、怒りが炸裂、か。

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2022年07月17日

ネタバレ 購入済み

願い

フィクションではあっても………。一時の夢。 かって少女だった女性の、残された家族の、胸を裂くような叫び、苦しみ。長い長い年月が、どうか、どうか、………。 これが 現実になる日が来る事を 心より願わずにはいられない。 作品としても、とても上質なエンターテイメントです。

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2023年03月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

苦しい~!
「君の父親が犯罪者と言うのならば、この国に犯罪者ではない人は存在しない」
苦しすぎて奥に刺さった。
腐敗している社会の中で、家族を守るために自分を消して、押し殺して、生き抜いてきた男達が祖国に反乱するストーリー。

北朝鮮系の話っていつ聞いても苦しいし、悲しくなる。
映画を観てるかのように頭の中で情景が浮かんできて、ストーリーとしても最高。名前が漢字ばかりで、専門用語?も多くて読みにくかったけど、話の展開が面白すぎてぐんぐん惹き込まれた。めちゃくちゃよかった。人に勧めたい。
最後はハッピーエンド。久しぶりに泣いた。

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2023年03月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いろいろとリアル。

とても扱いづらいテーマかと思うのですが、その分考えさせられる。最後の日本政府の対応なんて「あぁ、そうなりそうー」と大きく頷いて納得してしまった。

結局頼りになるのは現場の判断。

自分あるあるで、キャラクター名が日本人の名前でないとイメージがしづらく相関関係を描きにくいのが難点。なので人物紹介は非常にありがたい(笑)

あと、戦闘用語が馴染みがなく、本来臨場感満載であろうシーンであまりのれなかったという自分本位な星4つで申し訳ないです。

そして、あの日本政府の対応だと珠代さんはいいとして、他の潜水艦乗員の今後が心配でもあります。
どうなるんだろう??

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2022年08月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

狭い潜水艦内、極限状態での緊迫したやりとりに、引き込まれる作品だった。

乗組員が、それぞれ、いろんな思いを持ちながら、脱北する。

日本政府も、事なかれ主義、お得意の「検討中」だから、手を出せない。

考えにくいけど、「ありそう」な設定に脱帽。

簡単ではないけれど、横田めぐみさんを連れて、こんな感じで帰ってきて欲しい。。

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2022年08月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

北朝鮮からの脱出と拉致被害者の逃亡に対しての日本政府の卑怯な対応.潜水艦同士の戦いが白熱して面白い.心ある民衆の小さいけれど大きな力が脱北者たちを救ったけれど,日本政府が誠実であればもっとたくさんの人々を救えたと思うと情けない.

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2022年11月04日

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