【感想・ネタバレ】脱北航路のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年03月20日

もちろん虚構である

おそらく大変綿密な調査により北朝鮮軍の描写もかなり正確なんじゃないかと思われます
筆力と信頼感のなせる技

だが語られる中身は虚構であり
実際には決して起こりえないこと

小説なんだから当たり前だと笑いたければ笑ってくれて構わない
だけど信じたいじゃないか
人を
人のけがれなき...続きを読む魂を
それが北の人であっても


前にまっつんが高評価してたのが薄ら記憶にあったので、久しぶりに月村了衛さん読んでみました
いやー今回も体力気力を削ってそうなお話し書いてるな~思いましたよ
力作ってのはこういうんを指すんやな

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Posted by ブクログ 2022年11月20日

北朝鮮による拉致被害者に対しこの20年全く無策である日本政府に対する痛烈な批判が込められた作品。「めぐみさん」と思しき日本人拉致被害者を切り札に日本への亡命を図る潜水艦11号とそれを何としても阻止しようとする北朝鮮海軍の息詰まる死闘が作者のオタクともいうべき軍事描写によって緻密に描かれ、ラストまでペ...続きを読むージを捲る手を止めることができない。今年ナンバーワンの傑作。

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Posted by ブクログ 2022年11月16日

Iボートを彷彿とさせる潜水艦戦、私たちにとって身近な拉致問題、ドキドキしながら読み、最後に未だ解決しない拉致問題に想いを馳せた。

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Posted by ブクログ 2022年11月07日

ハラハラドキドキが止まらない映画を見ているような感覚で、一気に読みました。

北朝鮮の政治指導員が軍人と共謀し、亡命を謀る。
亡命先は日本。日本に受け入れてもらうためのカードとして、45年前に北朝鮮に拉致された日本人女性と共に軍事訓練に紛れて潜水艦に乗り、日本を目指すーというストーリー。

潜水艦に...続きを読む乗るまでは馴染みのない用語などもあり少し読みにくさを感じましたが、出航後はそんなことよりも話の展開に引き込まれました。

北朝鮮に生まれ、任務を忠実に全うし続けることで現在の地位を得た男達の生い立ちや、祖国に対する疑念や嫌悪などとの葛藤が巧みに描かれており、それにより普段は自分の意思を持つことすら許されていないように見える男達の個性が少しずつ浮かび上がってきます。
そして始まる追っ手との戦闘の描写がお見事。
息もつかせぬシーンが続き、ページを繰る手が止まりません。
一方、日本には45年前の拉致事件に胸を痛める人々がいて、彼らの存在が終盤で物語を一気に押し進めます。

とにかくレベルの高い社会派エンターテイメントでした。

以前「半島を出よ」を読んだときもそうでしたが、こういった作品を読むとフィクションと分かっていても、北朝鮮という国に暮らす人々の本音が世界中に自由に発信できる時代が来てほしいと切に願います。

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Posted by ブクログ 2022年10月15日

とても良い読書時間でした。 
これこそ読書の醍醐味!と言っても過言ではありません。
北朝鮮の軍人たちが、四十五年前日本から連れ去られた拉致被害者を連れて脱北し潜水艦で日本を目指す。
それだけでも読み応え十分ですが、そこに発覚せずに作戦は成功するのか?発覚してしまったあとは追っ手をかわせるのか?といっ...続きを読むたハラハラドキドキでページを捲る手が止まりません。
さらに軍人たちが何故脱北しようと思ったか、その一人一人の人間ドラマ、そして四十五年前連れ去られた少女を助けることができなかったことをずっと悔やみ続けている日本人たちのそれぞれの思い、それらが丁寧に描かれていてすっと感情移入できます。
また追う側、追われる側になってしまった男たちの友情物語としても、そして潜水艦内の緊迫したやり取りはある意味ではお仕事ドラマとしても楽しめると思います。
そして何よりも読後のこの爽やかさ!
どの方向からも満足させられた一冊でした。

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Posted by ブクログ 2022年09月02日

この作家は機龍警察から好きだったが今回はちょっと毛色の違う作品を読んだ。かなり感動した。陳腐な言い方だが国家間でのいざこざはあるにしても一人一人は様々な考え、行動があるのは当たり前で最近それをあまり意識せずにニュースを捉えていた。この本はちょっと忘れられない作品。

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Posted by ブクログ 2022年08月13日

北朝鮮の潜水艦が、拉致被害者を乗せ、祖国を捨てて日本に亡命のため向かうという話。
特に追撃してくる艦船や潜水艦との息詰まる対戦が緊張感あって面白かった。

日本政府批判もけっこうある。

この作者は「土漠の花」以来だけど、エンターテイメントにもりあげるのがうまい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年07月17日

全3章、最後の3章に入ってからの、北朝鮮海軍の潜水艦同士の息詰まる攻防、更に最後の50ページでの拉致被害者救出に向けた怒涛の展開は、流れる涙を構う暇さえ与えられずの興奮、感動の一気読み。映画化を望むけど、所謂お涙頂戴的東宝的陳腐な感動巨編にはして欲しくないな。
人命救助か国際関係か、という場面で、毅...続きを読む然とした対応を決められない日本国政府の姑息な対応、つまり様子見に終始するのに対して、そんな状況を突破するのは庶民、一個人の強烈な思い、正義感なんだなぁ、というのも納得感あり。

終盤での鈴本海上保安官の思い(「世の中を見ようともしない政治家達は一昔以上も前の感覚で、簡単に揉み消せると本気で考えていたのであろうか。いや、むしろ一昔前なら大きな社会問題となったはずの事件も、今や政府与党にとってはなんの脅威でもなくなってしまった。政治家は自分達の不正を堂々と隠蔽し、恥じることなく虚偽答弁を繰り返した。まるで私物の日記であるかのように公文書を無造作に改竄し、法律どころか憲法まで無視して政権を維持してきた。司法さえまともに機能せず、権力者による明らかな犯罪が裁かれることすらない。国民もマスコミもそのことに慣れ切って追求しようともしない。」)は、昨今の日本の政治状況に対する作者の思い、怒りが炸裂、か。

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Posted by ブクログ 2023年05月10日

北朝鮮軍の大演習時、政治局員を乗せた北朝鮮海軍の潜水艦が日本への亡命を図る。

その潜水艦には日本人拉致被害者を乗せている。
拉致被害者は亡命する潜水艦が北朝鮮の罠ではないことを証明し、且つ亡命、保護を確実なものとする命綱。

しかし、潜水艦乗組員と政治局員、かの国ではお互いけん制しあう仲であるが、...続きを読むなぜ同じ目的で行動することになったのか?

逃亡後、執拗に追ってくる北朝鮮軍を潜水艦は逃げることができるのか?

また、日本は拉致被害者が乗船しているからと言って、すんなり受け入れるのか?

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Posted by ブクログ 2023年03月21日

ハラハラドキドキ、これぞ冒険小説!拉致は
酷いし、必ずしも、単純な話しではないのだろうが潜水艦の戦いは、眼を離せない。

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Posted by ブクログ 2023年03月18日

これと同じような事が今起こってくれないかと思う。いや、もしかしたら僕らが知らないだけで既に起こっていたかも。北朝鮮の暴走は一層進んでおり、脱北者が増えているのではないだろうか。最後の山場、もし今同じ事が起こったら日本政府はどういう対応をするのだろうか。

かわぐちかいじの名作「沈黙の艦隊」を彷彿させ...続きを読むる息をのむ潜水艦戦闘シーンは秀逸だし、北朝鮮の実情の一部を垣間見れるのも面白い。

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ネタバレ購入済み

願い

2023年03月13日

フィクションではあっても………。一時の夢。 かって少女だった女性の、残された家族の、胸を裂くような叫び、苦しみ。長い長い年月が、どうか、どうか、………。 これが 現実になる日が来る事を 心より願わずにはいられない。 作品としても、とても上質なエンターテイメントです。

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Posted by ブクログ 2023年03月05日

ラストが中途半端な気がした。救助された後、救助した側、された側のストーリーが少し描かれていたら良かったと思った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年03月02日

苦しい~!
「君の父親が犯罪者と言うのならば、この国に犯罪者ではない人は存在しない」
苦しすぎて奥に刺さった。
腐敗している社会の中で、家族を守るために自分を消して、押し殺して、生き抜いてきた男達が祖国に反乱するストーリー。

北朝鮮系の話っていつ聞いても苦しいし、悲しくなる。
映画を観てるかのよう...続きを読むに頭の中で情景が浮かんできて、ストーリーとしても最高。名前が漢字ばかりで、専門用語?も多くて読みにくかったけど、話の展開が面白すぎてぐんぐん惹き込まれた。めちゃくちゃよかった。人に勧めたい。
最後はハッピーエンド。久しぶりに泣いた。

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Posted by ブクログ 2023年02月11日

面白くて一気に読んだ。
しかし面白かったですと簡単に言えない現実がこの小説に書かれている。
後半に作者の思いがにじみでている。
そしてそれは読者一人一人に突きつけられていた。

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Posted by ブクログ 2022年11月24日

北朝鮮つてシンプルになんで国際社会がそれを許してるのか理解が出来ないことがありすぎて、人種ヘイトではなく、それって何なん?みたいな印象なんですが、全員ではなく一部が腐敗しているという点では日本も同じなのかもと思ってしまった。昨今のミサイルどうこうも、領土問題も、解決できひんようなもんなのかなあ?シン...続きを読むプルにおかしいと思うけど。作中では後悔を抱えたヒロイックもので、贖罪が果たされて元のあるべき場所に戻った部分もあり、読後の爽快感はあった。がしかし、問題は根深い。

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Posted by ブクログ 2022年09月30日

以前書店で見つけて読みたいとは思っていながらもなかなか手にできずにいたが、ようやく読む機会が生まれ一気に読んだ。
なるほど「沈黙の艦隊(漫画)」も読んだけど、潜水艦の密なる空間での心理描写は読んでいても息詰まりそうになるほどに苦しくなる。乗員のそれぞれのバックストーリーもしっかり作り込まれており30...続きを読む0頁と少ない文字数の中によくここまでうまくまとめたものだと感心した。
横田めぐみさんをモチーフにした拉致問題と、北朝鮮からの亡命をうまくストーリーとして組み立て、そこにしっかりと日本の腐敗した政治問題も冷評している点も素晴らしい。
実際にこんな事件が発生したらおそらく日本は「いつもの」傍観者となるだろうと容易に想像できた。
海軍でもなければ海洋航行の経験もないから方位とかを克明に表記されても緊迫感はつかめるが場面が想像できないのが残念だ。ここは漫画に軍配が上がる。

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Posted by ブクログ 2022年09月09日

月村了衛「脱北航路」を読んだ。

北朝鮮の海軍軍人たちが潜水艦に日本からの拉致被害者(横田めぐみさんがモデルと思しき人物)を保険として同行させ、日本への亡命を目指す物語。
北朝鮮からの追手との死闘をくぐり抜け、やっと辿り着いた日本近海で沈没しそうになりながら、事なかれ主義&意思決定できない日...続きを読む本という国家にジリジリ。

潜水艦ものは小説も面白いのか。
面白くてあっという間に読み終えてしまった。
でもずっと一本調子で(初めから終わりまでずっとフルスロットル。笑)、読み終えると何も残らない感じ。
面白かったからいいけど。
艦長のライバルとの対決はわりとあっさりだったね。もっとケレン味たっぷりにくどく見せてくれても良かったのに。

救助後どうなったか、乗組員の行く末、日本と北朝鮮の関係、漁船や海保の扱い等、シミュレーション的にもう少し読みたかった。でも蛇足かな。

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Posted by ブクログ 2022年09月08日

これを書くにあたって筆者は相当の覚悟と責任を負って書いたのではないかと想像してしまう。
『レッドオクトーバーを追え』を想起したが題材が題材だけにより身近に感じてしまう。
物語は冒頭から不穏な空気を出しつつ、最後まで緊迫感を伴って進んだので手に汗を握り続けて読むことができた。
最後の方で政治家どもを一...続きを読む蹴するかの如くサラッと描いている部分があったが、それが逆に現状をよりリアルに表している様に思えて痛快と思うと同時に情けなくも感じた。責任と覚悟のない政治家なんてホコリ以下だね。
あくまでフィクションだけど絶対にあり得ないとは言えないと思うので、あらゆる可能性を考慮しつつ、即対応できるように法改正等をするべきだと感じている。

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Posted by ブクログ 2022年09月04日

北朝鮮も日本も政治家は腐っている。
彼らに取って国とは、自己の利益を保証してくれるものであって、国民では無い。
この小説は、フィクションであって欲しい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年08月31日

いろいろとリアル。

とても扱いづらいテーマかと思うのですが、その分考えさせられる。最後の日本政府の対応なんて「あぁ、そうなりそうー」と大きく頷いて納得してしまった。

結局頼りになるのは現場の判断。

自分あるあるで、キャラクター名が日本人の名前でないとイメージがしづらく相関関係を描きにくいのが難...続きを読む点。なので人物紹介は非常にありがたい(笑)

あと、戦闘用語が馴染みがなく、本来臨場感満載であろうシーンであまりのれなかったという自分本位な星4つで申し訳ないです。

そして、あの日本政府の対応だと珠代さんはいいとして、他の潜水艦乗員の今後が心配でもあります。
どうなるんだろう??

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Posted by ブクログ 2022年08月17日

北朝鮮の軍人が潜水艦に拉致被害者である日本人女性を乗せ、日本への亡命を目指し、あらゆる危機を間一髪で乗り切っていく物語。
スリリングでヒューマンな要素もあり、没頭できる本ではあったが、専門用語があったり、内容が重かったり、潜水艦の内部描写がリアル過ぎて、こちらも息苦しくなったりして読破に結構エネルギ...続きを読むーを要した。
しかしながら、力作というにふさわしい作品ではある。

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Posted by ブクログ 2022年08月15日

現代日本を国際問題に切り込むエンターテイメント長編の傑作 人の希望と国の建前の歪み… #脱北航路

かつて北朝鮮が拉致した日本人とともに、潜水艦で日本への亡命を企てる北朝鮮の軍人たち物語。もちろん簡単には亡命させてくれるはずはなく、朝鮮人民軍からの追撃は激しく、海底で必死な戦いが始まる。彼らと拉致被...続きを読む害者の運命はいかに…

我が国日本が抱える大きな国際問題に切り込んでいる傑作!

潜水艦での緊迫したバトルや日本側の関係者たちの必死さの表現も抜群。
そのまま映画で見たいと思える、エンターテイメント性もたっぷりの内容でした。今年のミステリーランキングには入ってきそうな大作ですね。

本作の読みどころとしては、やっぱり人ですね。

北朝鮮の軍人たちの歪んだリアルが、当たり前のように淡々と綴られています。恐らくは80年前の日本と変わらない地獄のような価値観、怖いというよりも胸が苦しかったです。

また登場人物の全員が超絶カッコいいのよ。
信念とプライドをもって、時には生命をかけて邁進していく様は、もう惚れちゃう!

日本からの目線でも人の描写が語られていますが、こちらもなんとも言えない感情が襲ってきます。日本の現実をまざまざと見せつけられることになります。

潜水艦の戦いといえば、私の世代だと、映画Uボートや漫画沈黙の艦隊を思い出します。できれば潜水艦独特の閉塞感、窮屈さや、死と隣り合った海底の静寂さ等をもう少し感じさせてくれると、さらに緊迫感や必死さがでて良かったと思いました。

さて本作の推しポイント。

海上自衛隊巡視船 鈴木船長の「覚悟」ですよ。
本気で解決しようとしていない政治家を筆頭に、ひいては我々国民ひとりひとりの問題意識の低さを痛烈に指摘するような行動に痺れました。

我が国日本には他にも山積みの問題があります。少子化対策、経済問題、コロナ対応など、やることはたくさんあるのに、何もかも対応がクソ遅い。50年後、100年後の日本の未来のため、いま自分にできることを責任をもって行動すべきと戒めをもって痛感しました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年08月10日

狭い潜水艦内、極限状態での緊迫したやりとりに、引き込まれる作品だった。

乗組員が、それぞれ、いろんな思いを持ちながら、脱北する。

日本政府も、事なかれ主義、お得意の「検討中」だから、手を出せない。

考えにくいけど、「ありそう」な設定に脱帽。

簡単ではないけれど、横田めぐみさんを連れて、こんな...続きを読む感じで帰ってきて欲しい。。

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Posted by ブクログ 2024年01月22日

北朝鮮海軍の潜水艦操船上の複雑な技術や周辺国との領海規則など、又北朝鮮国民の実情、軍の統制体制や海軍内部の兵員の本音について、作者はこの本を書くにあたって相当綿密に研究し情報収集を積み重ねたことが伺える。物語は日本の国民的悲願を背景に時機をえた希望的なストーリー構成で、かつ現実感溢れる作り込みになっ...続きを読むている。潜水艦の精鋭搭乗員チームが日本へ脱出亡命するのに45年前の拉致被害者「横田めぐみ」さんを利用するという筋書きである。
テンポが速く緊張感のある、痛快なドラマであり、
読者は早々に引き込まれる。
読後、めぐみさんやお母さん、そして高齢な被害者救済の人達のことを考えると、早くこのようになってくれればと思うこと頻りである。
日本の警察・海上保安隊や自衛隊の当事者意識のない官僚的対応、そして何よりも政治家の酷さはフィクション上のバイアスなのか、政権の被害者救済の実際はどうなっているのか疑問が残る。やはり、この問題でも日本の政治に対する不信は増えることはあっても減ることはない。

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Posted by ブクログ 2023年07月29日

国に裏切られた北朝鮮軍人が日本の拉致被害者を伴って亡命を図るが、北朝鮮も総力を掛けて亡命を阻止にかかります。無事亡命出来るか、そして何故、危険を犯してまで日本人拉致被害者を伴うか。
日本と北朝鮮の内部事情や外国を絡めたストーリーやバトルシーンは流石の一言。ただ、少しキャラクターや背景の厚みが弱く、小...続きを読む説としては星3つ。
恐らく拉致被害者に対する日本政府の考え方や対応を見せたかったのだと思います。多分、こうなんだろなと呆れるばかりでした。

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Posted by ブクログ 2023年07月15日

「いろいろと物足りない」

北朝鮮の潜水艦乗りたちが拉致被害者を日本に連れ帰る人間模様。脱北を企てる艦長と政治指導員の動機が弱い。帯に書かれた特殊部隊、爆撃機、魚雷艇、対潜ヘリ、コルベット艦との戦いを期待していたが、一行で終わっていつの間にか最後のライバルとの戦いを迎える。もっとその満身創痍に至るま...続きを読むでの経緯を読みたかった。対潜ラストバトル後の様子については、作者の現在の日本に対する不満が流れ出す。『東京輪舞』の時もそうだったけど、だからどうなのか、あと一歩踏み込みが足りず安直なドラマで終わってしまった。

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Posted by ブクログ 2023年04月07日

北朝鮮の登場人物の名前の読み方が覚えられないので毎回読み仮名を打っていただきたい。
それだけで登場人物への感情移入の度合いも変わる。

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Posted by ブクログ 2023年04月01日

タイトル通り北朝鮮からの潜水艦の亡命エンタテイメント。

出だしから緊迫感が半端なく、一気に読ませられました。
見どころの一つは潜水艦による戦闘で、漫画「沈黙の艦隊」や映画「レッドオクトーバーを追え」を彷彿しました。
もう一つの見どころは、日本人拉致被害者への思いで、日本人拉致被害者を載せて亡命する...続きを読むというところは亡命者たちの計算とはいえ、日本での受け入れ側で日本人の良心が爆発するところですね。
最終章のタイトルに「絶望の朝」とあったので、ラストまで手に汗を握ってしまいました。
日本人側の政治家や官僚の中にも良心があるというところが無かったのが絶望なのかな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年11月04日

北朝鮮からの脱出と拉致被害者の逃亡に対しての日本政府の卑怯な対応.潜水艦同士の戦いが白熱して面白い.心ある民衆の小さいけれど大きな力が脱北者たちを救ったけれど,日本政府が誠実であればもっとたくさんの人々を救えたと思うと情けない.

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Posted by ブクログ 2022年09月07日

ほぼ潜水艦の中の内容。
文章で描き切ったことは本当にすごいと思う。特に北朝鮮との戦闘。潜水艦同士の戦い。これは文字で描くのは大変だったと思う。頭の中でイメージしながら読むのもなかなか大変だったけど。

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