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Posted by ブクログ
「発見力」とは、観察するサンプル数(その興味の範囲を広くもって、定点観察で深く掘る)の総数であり、ここに責任感が掛け合わさって気づきの感度を上げる。
「7つの習慣」の第1の習慣「主体性を発揮する」でも同様の主張がある。「関心の輪」を広げて、その中にある「影響の輪」に集中すること。責任とは「Response+ability」で反応できる範囲を増やすことであると。
著者は、自分なりの仮説をもって、自分の好きなモノ・こだわれるモノ(筆者は新幹線好きで乗車券と特急券を重ねて改札に入れてどちらが上になるか?を東日本、西日本で調べて、場所によって違ったり、ある時から変化したりなどの視点を紹介)から調べてみよう!と呼びかける。
本書は「顧客目線の体験デザイン」を養う目的で語るが、あらゆる顧客行動データが収集できる現在(2020年)においては、データサイエンスとも重なる。行動データをもとに体験デザインの改善活動をすることは、サンプル量と視点を増やして発見力を磨き続けることにほかならない。
Posted by ブクログ
・ものが見える第一ステップは関心を持つこと。次に仮説(基準)を持つこと。また、分解して、見るポイントを絞ること。
《気にしていれば、ものは見える。「思い込み」があると、ものが見えなくなる。発見力も発想力も(同じ情報に触れている)他の人には見えないものが「見える力」》
確かにそうですよね。自分に見えているものが相手に見えないと感じることがあるように、相手にも「こいつ何で見えないんだろう?」と感じている時があるかもしれませんね。「見える力」を育む方法は唯一(何でも分かったつもりにならないで)観察すること、《見えたり、気づいたりすると、世界が広がったような気がして嬉しくなります。》という好奇心を持つことなのだと思います。
《わたしたちは、あらかじめ、見ようと決めたものだけが「見える」。プロフェッショナルは、素人には見えないものが見える。観れば見るほど、見たいものみ、見ようと思うものが増えてくる。》
私は、子供のころから車が好きだったので、ドラマなどで車の一部が見えると、車種を特定することができたりします…きっと、車をよく観察しているせいだと思いますが、誰もがよく見えるカテゴリーを持っているのではないでしょうか?それが仕事につながると、発見力のある人になれるのかもしれませんね。
Posted by ブクログ
◇目次
○はじめに:発見力=ものが見える力
○第1章:見えているようで、何も見えていない
○第2章:関心と仮説でものが見える
○第3章:たとえば、こんなふうに見えてくる
○第4章:見える力を養う方法
○第5章:ものが見える10の小さなヒント
○あとがき
著者日く、一つ対象に関心を持ってものを見つめてみること、その観観察の中で気づいたものについて先入観を捨て、仮説を立てて調べてみることで異なった視点に気付かされる、これが「ものが見える力」と考えています。
この「ものが見える力」を養成するためには、普段から多くのものを見たり読んだり、五感で触れたりすることで、関心の幅を広げ、点から線へ、線から面へと繋げていくことで初めて「ものが見える」としています。
また、関心を持った対象について打ち込む「ヲタク」になることで(問題解決)、初めて課題も見えてくると書いています。
以前読んだ池上彰さんのいう「教養力」にも通じるお話だと思います。要は、考えたり解決したりするときに、いかに引出しを多く持ち、それを活用できる(比較検討できる)かが大事なんだと感じました。
著者のマクロ経済や心理学のお話とかも面白かったので、今までは
大して関心を向けてこなかった社会科学系の情報とかにも触れてみて、人生の中での気付き(「ものの見える力」)を養っていこうと思いました。