あらすじ
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世界の多様さを楽しむ、自分のいる場所とのギャップを楽しむきっかけに!
私たちは長い歴史の積み重ねの上に立っています。
科学技術や医療など様々な分野で進歩をしてきていますが、たいていの出来事は似たようなことを人類は既に経験しています。
世界遺産はそうした人類や地球の歩みの積み重ねと言えます。
本書では、個々の遺産の解説だけではなく、世界遺産活動の背景や、世界遺産活動で守りたい世界の多様性、ストーリーで読み解く世界遺産など、興味を持って世界遺産を身近に感じてもらえる内容を解説します。
本書をきっかけに、世界の多様さを楽しむ、自分のいる場所とのギャップを楽しむ気持ちを学んでみませんか。
宮澤光(みやざわひかる)
NPO法人世界遺産アカデミー主任研究員。北海道大学大学院博士後期課程を満期単位取得退学。仏グルノーブル第Ⅱ大学留学。早稲田大学、東洋大学、跡見学園女子大学非常勤講師。『世界遺産のひみつ』(イーストプレス新書)、『世界遺産で考える5 つの現在』(清水書院)など世界遺産に関するさまざまな書籍の執筆・編集・監修を手掛けるほか、NHK総合「明治日本の産業革命遺産 世界遺産決定スペシャル」、テレビ東京「日経スペシャル 未来世紀ジパング」、フジテレビ『Live News it!』などに出演。これまで全国各地で100本を超す講演・講座を実施している。
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Posted by ブクログ
世界遺産検定の勉強用に購入したが、楽しく読むことができた。本書を読みながら、大学時代に留学生から『外国語学部を専攻しているっていうことは、外に意識が向いているからとてもいいことだね。外に外に興味を持って欲しい。』といわれたことを思い出した。勉強は苦手であるけれど、世界への興味を忘れずに生きていきたいと思った。
Posted by ブクログ
世界遺産を多く取り上げてはいないが、世界遺産そのものについてや、いくつかの遺産についてストーリ調で学べる。そのため、遺産そのものというより現代生きる私達が自然や過去の遺物に対して、どう向き合っていくべきかを考えさせられる内容だった。
Posted by ブクログ
世界遺産アカデミー主任研究員である著者が語る世界遺産に関する一冊。
私個人的にも世界遺産検定2級を持っており、著者のブログをよく拝見しており、待望の書籍ということで早速手にとってみました。世界遺産に関する書籍だと、どうしても各国の世界遺産のガイド的な内容のものしか思い浮かびませんが、この著書では、世界遺産の歴史や現状を踏まえながら、著者が選んだ世界遺産の解説などの内容になっています。世界遺産を知るという本ではありません。どうしても世界遺産を賞賛するような内容になりがちなのですが、現在の保存活動の難しさや現代の生活との調和など、現実問題にも目を向けており、より深く世界遺産を知ることのできる内容です。さすが著者は様々な世界遺産の知識をお持ちですので、おそらく1冊だけでは収まりきれない感じです。ぜひ第2弾、第3弾を期待したいところです。
<目次>
第1章 世界遺産はなぜ必要なのか
第2章 世界遺産の考え方
第3章 世界遺産といえばここ!
第4章 意外な世界遺産といえばここ!
第5章 ストーリーで読み解く世界遺産
Posted by ブクログ
世界遺産について、分かりやすくまとめられた一冊。
知らなかったことが多く、とても勉強になった。
2022年2月時点でその数は1150件ほど。
保護の継続が難しく、リストから削除された例もあるとのこと。
世界遺産の歴史は遺産の保護の歴史、ということが胸に響いた。
ナイアガラは自然の保護という点では遅れており、あんな素晴らしい景色なのに、今も世界遺産に登録されていないようだ。
また、富士山は自然遺産ではなく文化遺産とされているが、その理由も知ることができた。
成層火山の地理的な価値では既に世界遺産登録されている山があり、生態系の価値でも飛び抜けた希少性がなかったために、自然遺産としての登録は困難だった、とのことだ。
一方、文化では、「万葉集」「竹取物語」「富嶽三十六景」をはじめ、日本の文学や絵画にも取り上げられるなど、日本人の文化に深く根付いてきたため、文化遺産ということになったとのこと。
日本で1番行きやすい世界遺産は、ルコルビュジエの建築作品、上野の国立西洋美術館。一見、そこまで派手でも目を見張るほどの美しさもないため、ここが世界遺産だと言うことは知らない人の方が多い気がする。
海外で行ってみたい世界遺産は、カンボジアのアンコールワットと、ギリシャ神話好きとしてはトルコのトロイアの考古遺跡も見てみたい。
世界遺産は奥が深そう。他の本も読んで勉強してみようと思います。