あらすじ
世界中の人種とその文化のモザイクといわれるニューヨーク。時代に先駆ける芸術やエンターテインメントがここに集まり花開いてきた。この巨大都市に自由な「生」の昂揚感をかんじ魅かれ続けてきた著者が、ブロードウェイ、グリニッチ・ヴィレッジ、タイムズ・スクエア、五番街などの街歩きを楽しみながら、その歴史と文化を語る。
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Posted by ブクログ
2025年9月にニューヨークを訪れる機会があったので、せっかくだから読んだうちの一冊。他にも小説や仕事に関連する本も読んだけれど、すべてに先立ってこの本を選んだ。
本書は、著者の体験に基づいたニューヨーク観光文化案内の試みということで、歴史や文化、都市の変遷、特にマンハッタンの重要な場所や建物について、著書の考えも踏まえつつ、解説してくれている。
普段であれば、視察となると目的である建築や都市の専門書から入るところだが、まずこの本に触れたことで、紹介されている文学作品にまで自然と関心が広がった。
結果として、ニューヨークという都市が持つ文化の多様さと層の厚さを、建築や空間だけでなく、そこで語られてきた物語の側からも理解できた。
ひとつの都市を舞台に、これほど多くの物語が生まれているという事実から、ニューヨークという都市の奥行きを感じる。
訪問前の導入としては2001年の本でありながら、今読んでも有効な一冊だと思う。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
世界中の人種とその文化のモザイクといわれるニューヨーク。
時代に先駆ける芸術やエンターテインメントがここに集まり花開いてきた。
この巨大都市に自由な「生」の昂場を感じ魅かれ続けてきた著者が、ブロードウェイ、グリニッチ・ヴィレッジ、タイムズ・スクェア、五番街などの街歩きを楽しみながら、その歴史と文化を語る。
[ 目次 ]
はじめに―ニューヨークを歩く
1 「取り引き」の都
2 「下町」を求めて
3 ブロードウェイ
4 タイムズ・スクェア
5 五番街
6 都の奥
7 「もっと大きな」ニューヨーク
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
ニューヨークという街の、街区ごとの歴史や文化誌について概観出来、なかなか面白かった。
すごく卑近な例として、以前から「タイムズスクエア」の「タイムズ」って何だろう?と思っていたのですが、「ニューヨークタイムズ」の本社から来ているのですね。
そういった基礎知識も薄い私にとっては街の入門書としてためになりました。
Posted by ブクログ
アメリカ文学・文化が専門の著者が自身の体験などを盛り込みながら、ニューヨークの歴史やそこに生きた人々の様子などを中心に紹介した本。まさに「ニューヨーク歴史散歩」といった趣の本で、おおむねマンハッタンを南から北上する順で、地域ごとに書かれている。各章のはじめにその地域の地図があるので、地図で通りを辿りながら読み進めていくと面白い。ちなみにニューヨークに行った時は、この本に書いてある通りや建物をめぐり、とても楽しめた。ガイドブックでは分からない、建物や土地の歴史を知ることができるので、ニューヨークに行く人、行ったことのある人などにおすすめ。(2007/09/20)