【感想・ネタバレ】ディズニー みんなが知らないシンデレラ なぜトレメイン夫人は冷酷な悪女になったのかのレビュー

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Posted by ブクログ

シンデレラの映画(ディズニー)しか見ていないときは、トレメイン夫人と姉二人が、一方的にシンデレラをいじめていると思っていたけど、
この本を読んだら、シンデレラはもちろん、トレメイン夫人と姉二人も被害者だと思った!
シンデレラのお父さんが加害者で悪いと思う。

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2022年08月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

冒頭は妖精たちの会話から始まるが、おそらく前作の話なのか、クルエラの話や覚えのない名前などが出できて、読み流した。冒頭のみではあったが、前作の続きのような体であった。

トレメイン夫人は裕福な生活も財産も騙し取られ、冷酷な夫は口を開けば嫌なことばかり言うし、最後にはハッピーエンドを期待したのだが、娘のドリゼラとアナスタシアは救われたものの、肝心の夫人は屋根裏部屋で彫像に変えられてしまった。挙句、「二百年は静かに過ごせるでしょう」と、苦笑する妖精。報われない夫人。
不遇の時も助けて貰えず、シンデレラは報われ、娘たちも最終的には救われ、なら、夫人も救われてもいいんじゃないかと疑問に思う。
公式のトレメイン夫人のヴィランズ売りに繋げるためには悪役を維持するのは仕方ないのか…。

後半、アニメ映画シンデレラの本編に沿って、夫人サイドで話が進んでいくのが1番面白かった。
また、このシリーズは本書が初読みであったが、ブルーフェアリーや善良な3人の妖精など作品を跨いで交流していたり、
おとぎの地に夫人らが越してきた日に、野獣とベルの城やラプンツェルの塔を観光案内のように紹介し、姉妹らが感想を述べているのも面白かった。


>あらすじ
トレメイン夫人は金持ちで優しい夫と結婚して裕福に暮らしていたが、夫が病で亡くなった。
その国では夫が無くなれば全財産は夫側の親族にいくのが通常だが、遺言を残してくれていたおかげで夫人のものになった。
そのまま暮らしていたが、姉妹を甘やかしすぎて我儘に育ち、夫人もいつまで経っても愛する夫を忘れられずにいた。学生時代からの友人には娘たちより2つ年上の2人の息子達がおり、いつかそれぞれ結婚させて一緒に暮らしたいねと言っていた。
その友人にパーティへ招待されたが、直前で親子喧嘩をし、夫人のみで行くことに。
てっきり姉妹と兄弟の顔合わせかと思ったが、実は夫人の再婚相手を見繕っていたのだった。
ひと目で恋に落ち、すぐ結婚生活を始めたいという熱烈なラブレターにより、元の城や召使いは手放し、評判はあまり良くないが未知のおとぎの地へ向かう。
着いてみると住まいは城ではあるが元のロンドンの城と比べるとみすぼらしく、出迎える召使いもおらず、再婚相手の連れ子のシンデレラはポケットに服を着せたネズミを連れていた。
しかも再婚相手の男は夫人を迎えないまま、王様の命令で一週間以上出払うことになっていた。仕方なく、夫を喜ばせようと城を改装し、召使いを雇い、帰りを待っていたが、帰ってくると人の財産を勝手に使うなと怒鳴られる。
おとぎの地では、結婚すると財産は全て夫のものとなるらしく、再婚相手は王様相手に多額の借金があり、夫人の財産の半分は返済に当てられていた。その後も夫からの扱いは散々で、魔女たちが現れて薬を渡される。我慢できなくなり薬を男のスープに入れ、毒殺。夫から散々やられてる時にシンデレラは助けてくれなかったということで映画本編の話が続く。
シンデレラが王子と結婚し、しばらくすると夫人は姉妹のことも虐めるようになり、やせ衰えた姉妹を地下に閉じ込める。それを冒頭の妖精らがシンデレラからの手紙で知り、やってきて助け、夫人を彫像に変える。

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2024年01月12日

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