あらすじ
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【本書籍は発行元:BOW&PARTNERS、発売元:中央経済グループパブリッシングの商品です】
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本書があなたの中に眠る創造力を解放する!
「司法試験合格→経産官僚→BCG戦略コンサルの、ガチのロジカル人間だったわたしが、なぜ、スタートアップで創造力を開発するプロダクトの立上げをできているのか? それは、一部のクリエイターやイノベーター、コンサルタントの間に閉ざされていた創造的に考える技法を知り、練習したからです」と著者は語ります。その「技法」をわかりやすく、誰でも容易に実践できる型として、整理・統合したのが本書です。
「創造性を定量化する」世界初のテストとして、「Digital HR Competition 2021」最優秀グランプリなどを受賞、企業研修内の導入のほか、東大生を中心に毎年1万人を超える就活生も受検する「デザイン思考テスト」の事業責任者でもある著者が、「デザイン思考テスト」にも共通する、プロ達の思考を、豊富な事例と図版とともに、可視化、公開する試みです。
「1つのフレームワークと3つの思考法」を1枚のチャートにまとめたガイドマップと、本書内の「まとめ」のページに出てくる具体的な思考技術一覧の表は、切り取ってクリアファイルなどに入れて常にお手元においていただくためのシートとして、巻頭に折り込んでもあります。
創造力は、一部の人に先天的に授けられたギフトではない。
誰の中にも備わり、後天的に鍛えられるのを待っている
【もくじ】
序章 「たった1つのフレームワーク」と「3つの思考法」の全体像
第1章 1つのフレームワーク
第2章 3つの思考法1統合思考
1 複数の課題を一気に解決する本質的な課題の見つけ方
2 統合はシンプルで具体的に
3 トレードオフの課題の見つけ方と解決方法
4 統合思考あれこれ
第3章 3つの思考法2アナロジー思考
1 なぜアナロジー思考が重要なのか
2 アナロジー思考を使った3つの発想方法
3 アナロジー思考あれこれ
4 創造的な発想以外のアナロジー思考の用途
第4章 3つの思考法3転換思考
1 課題を転換する
2 解決方法を転換する
3 転換思考あれこれ
第5章 創造的に考える技術のまとめ
1 「1つのフレームワーク」と「3つの思考法」の整理
2 アイデア出し −新しい歯ブラシを考えよ
終章 これからの社会で創造していくための2つの視点
1 AI時代で創造力を高めるためには、「知覚」がカギになる
2 VUCA時代、「創発」のマインドセットがカギになる
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
本質的な課題を捉え、それを解決するための思考方法が所謂今までのフレームワークとは少し違った視点で書かれた本。
日々仕事をしてるとどうしても目の前の事象や具体的なhowに目が行きがちだが、この本に書いてあることを実践することで本質的な課題を捉えて今までにない解決策を考えられる。
何よりこの本を気に入った理由は、上記のような課題解決の話だけでなく、
・考え抜くことの大切さ
・不確実性や偶然を受け入れた上で、どう生きていくか
など、仕事の枠にとらわれず、自分の人生をどう歩むかを筆者の体験・思いをもとに綴られている点。
ここ最近、何者でもない自分や今後のキャリアに思い悩むことがあるけど、
それに悩むよりも日々起こる物事を受け入れて楽しみつつ、まずは目の前のことを考え続け、熱中してみようと思った。
Posted by ブクログ
フレームワークがきれいに整理されており、頭の整理になりそうな本
飛んだアイデアを生み出すプロセスを創造的な思考として捉え、誰でも再現可能な技術としてわかりやすく伝えるものとのこと
創造力の民主化を目指す本とのこと
メモ
・統合思考、アナロジー思考、転換思考
・考え方の全体像
対象を課題と解決方法に分解
課題はWho、Where、When、Whyに
解決方法はWhat、Howに分解
課題は転換思考と統合思考で創造的な発想につながる課題を特定
アナロジー思考を用いて、解決方法を考えるヒントを得る。
解決方法側で解決方法を探索、特定。
複数出した課題と解決方法の組み合わせを考える
・統合思考 トレードオフ含めさまざまな課題を同時に解決しようとするもの
・アナロジー思考 類似するものと結びつけて新しい発想をしたり、事象理解を深めようとする考え方。
・転換思考 常識を疑って、常識の正反対から考えたり、常識とは異なる角度から考えたりする方法。Break the biasなどとも呼ばれるもの。
・創造力とはいろいろなものをつなぐ力。
・何かうまくいかないときはそもそも何がしたいのか課題に立ち返る。そもそも課題設定が不適切な可能性がある。
・既存課題にすでにあるほかの解決法を適用する。これが一番新しいアイデアにつながりやすい。
・統合思考のポイントは課題を抜本的に捉え直すこと
具体課題を抽象的に捉え直して、本質的な課題に迫ることで、紐づく課題も一気に解決する方法
または初めからトレードオフ課題に着目し、両者を満たす課題を設定する。
・シーンが変わっても存在し続ける欲求を本源的欲求という。
本源的欲求を抑えると幅広い発想ができるようになる。
より多くの人の共感を呼びやすくなる。
例えば階段を登りたくない から 移動をしたくないと抽象化すると対応するサービスも変わってくる。
実際は抽象化のレベル感を調整することになる。
個別の課題を分解するのではなく、周辺の課題を包括してより大きな課題解決を目指すというものが統合思考。
・本源的欲求から逆に個別ケースに合わせて具体化を進める発想法
・課題統合時は解決方法は極めてシンプルで具体的になるように設計する必要あり。
・トレードオフ課題やニーズの見つけ方
現状感じている課題やニーズを可視化する
可視化した課題やニーズの中から統合すべき課題やニーズを選択する 重要性とトレードオフの強さから判断
選択した課題やニーズの真逆の状態の構成要素を考える 実現に何が制約なのかを考えて真逆の要素を考えてみる
・トレードオフ課題やニーズの解決法
両者を同時に高める本質的な方法を見つける
技術活用、時間軸で両者を順番に解決
最適バランスを見つける
互いに良い影響を与える点を見つける
実はトレードオフでないことを見破る
・統合思考の達人の共通視点
既存モデルは絶対でない
対立モデルの存在は問題解決に有益
より良いモデルは必ず存在
自分にはより良いモデルを発見する能力がある
複雑さの中にこそ答えはある
答えが出るまで諦めない
・デザイン思考とアート思考が重なり合う地点が起業のスイートスポット
・アナロジー思考は他の人では思いつかないような物事の繋がりや、共通点を見つけて、新しい発想に役立てることが可能になるもの
・組み合わせの成功確率を高めて効率的に考える方法ともいえる。アナロジー思考
・アナロジー思考は要素分解する技術と抽象的に考える技術から構成されら。
whatよりもhowのほうが効果的なアナロジーにつながりやすい。howをいかに抽象的に捉えるかが非常に重要
・抽象化で重要なポイントは何をどこまで抽象化するか
・適切な抽象度とは、
あまりに抽象的で類推の対象が無数に広がり過ぎてしまうレベルから一段下げた抽象度のもので、つなげる範囲を限定するぐたいてきな要素が最低一つは入っているもの
動く物体では抽象すぎ、人を乗せてうごくもの くらいがちょうどいい
・歯ブラシではなく、きれいにしたいという課題に目を向け、自動車戦車とのアナロジーから電動歯ブラシが生まれた 解決策のアナロジー例
解決策自体から他の解決策に転化したのがミラブルの泡洗浄。娘さんのアトピーで擦らずにきれいにしたいという課題があったためイノベーションに。
フォードは食肉工場をみて、課題のアナロジーから車生産のイノベーションに。
活版印刷もブドウ絞り器から、印刷に使えるのではというイノベーションに。
・コンサルタントの価値は、顧客も知らたいくらいの超具体的なファクトか、驚くくらい視座をあげるくらい抽象化した枠組みかのどちらかであることが必要。中途半端なものは全てno value
・転換思考とは先入観や思い込み、常識を捨てて、新しい枠組みで物事を捉える考え方。常識を逆にひっくり返したりずらしたりして、物事を捉える考え方。
課題を転換できないか考えてみる。正確で完璧なエンジンを作らなければいけないと言う課題に対し、別にそのものは作らなくて良いのではと常識を疑い、小型のエンジンをたくさん準備する形で整理。スペース
xの例。
・課題を転換する技術
当該課題を解かなくても、より上位の課題解消したり、目的を達成できたりする別の課題があるのではと考える
当該課題が逆に強みにならないか考え、新たな上位の課題を解決できないか考える
当該課題を導くシーンを構成しているwho where whenを転換することで当該課題が新たな課題に転換できないか考える。
→要は上位課題を解くには問いを変えるべきじゃない?という話。エレベーターで鏡を設置するみたいな
・抽象化して転換する方法
イルカ→哺乳類 転換して爬虫類
または 生き物ならロボット
実在する物体なら デジタル上の存在といったように
・
・アナロジー思考は抽象化して共通点があるものと繋げる、思考を効率的に遠くへ飛ばす
転換思考は抽象化してより遠くの真逆なものを見つける、関係性が遠いところへ思考を飛ばす
・常識や先入観を可視化し、転換する
プレステとwiiがまさにhowの転換
複雑からシンプルに、1人から複数人に
キャリア大学 就活生から非就活生へ、学生名簿の提供ありからなしへ
既存の常識をマッピングし、常識的な進化を可視化する。常識で考えるとどのような方向性に進化していくのか、それを前提に転換を図る
・漠然と逆張りをしていては再現性がなく、運任せの領域を出ないが、課題と解決方法に分け、常識や先入観を可視化した後に転換する。これにより転換の精度を高めることができる。
・アイデアだしのプロセス。
テーマについて、まずは対象課題を考え、統合課題と解決策を考えてみる。
次に課題の抽象度を変えて、アナロジーで対象課題に関する解決策を見てみる。抽象度をあげるといろんな解決策が見えてくる。要素を色々当てつつ探索してみる。
次に課題の5W 1Hをずらしてみる。
良さげな解決方法が見えれば、それを抽象化して、他の解決方法につなげてみる。抽象化、アナロジーで広げていく
また課題の要素について、逆説的な転換を試みたり、課題をずらしたりして、可能性を考える。
・アイデアの良し悪しは判断できない人が多い。
その場合は思考プロセスを共有すると理解が進んだり、ディスカッションに繋がりうる。
Posted by ブクログ
タイトル:論理的に創造力にアプローチする手法
創造力(クリエイティビティ)という生まれ持った才能がものを言うであろうお題に対して、論理的にアプローチする方法をまとめた本です。
私は圧倒的左脳派なので、何もないところからアイディアを生み出すことが苦手で、今ここにある情報をもとに現実的な解決策を出すことはできても、突飛な常識を覆すようなアイディアを出すことに対して、苦手意識がありました。
この本は、そんな左脳派の人が、どのように論理的にフレームワークを利用して、想像力に富んだアイディアを出すべきかについてを、例を交えながらわかりやすく解説してくれています。
使いこなすには、いろいろな場面で実践してみる必要があると思いますが、概念としては非常に納得感があり、するする入ってきたので、実践できそうだと思いました。
私のような悩みのある人にはお勧めです。
Posted by ブクログ
「創造力」は属人的かつ先天的なセンスだと思われている。
しかし、創造力は誰しもが後天的に訓練可能なスキルであることを本書は論じている。
それは、物事を「課題×解決手段」に分解したうえで、3つの思考法(=統合思考、アナロジー思考、転換思考)を用いるということ。
この思考法の説明を通じて、「どのように思考すればどんな人でも創造的になれるのか?」をわかりやすく説明したい、という作者のこだわりを感じた。
個人的に興味深かったことは、アナロジー思考における「何をどこまで抽象化すべきか?」への見解だつまた。
一見、個人のセンスに依存しそうな部分だが、
「5W1Hに分解して抽象化する」
「無限に広がりすぎるレベルから1段階具体に近いレベルかつ発想をつなげる範囲を限定する要素が最低1つは入っている」
という具体的なレベル感を提示している。
新製品、新規事業、新規施策等を検討する立場の人で、「自分はセンスがないかも」と悩んでいる人は一読の価値があると思った。
Posted by ブクログ
イノベーションを起こすための思考方法を体系的に整理し説明されている書籍。一度読んだだけでは身につかないので、繰り返し読みつつ実践していくことが必要。推薦書籍も多くあったのでそちらも読んでみたい。
Posted by ブクログ
フレームワーク
本質的な課題
解決方法
思考法
統合思考
アナロジー思考
転換思考
これがすべて。。。
思考法のベースは論理的思考
要は問題発見コースや、ってとこで、何も目新しいことはない。
コンサルファームには必須のツールなんだな。
エレベーターの前の鏡
iphone
SPACEX
wii
いろいろな例が出てきて、このフレームワークと思考法で説明している
まあそういうことなんだろな
要はイノベーション。創造してなんぼだ。
Posted by ブクログ
門外漢なのでこういうジャンルがあるのかそもそもわからないが、少なくとも私ははじめて読んだジャンル。
「創造力」というアヤフヤで一部の才能ある者にのみ許されていると思われていることを、誰しも再現可能な形にしようとする試み。高く評価されて好いと思う。
個人的には、ロースクールで環境法を共に学んだ同志と思っている。結婚式の二次会に行ったことが懐かしい。
Posted by ブクログ
・イノベーティブなアイデアを、単なる思いつきに頼らず生み出す。論理的思考が土台になる。
・課題と解決法に分ける。それぞれが既存なのか新規なのかで組合せを考える。5W1Hの考え方で整理する。
・課題のアナロジー(類似)・抽象化で視点を変える。
・あちらを立てればこちらが立たず、ではなく両立する解決方法は無いか。
・要素の転換(反対)で発想を飛ばす。
・アイデアを他者に説明するときに、それ(結果)だけを伝えても理解されにくかったり、上位者が判断出来ない。場合がある。なぜそれに至ったか(プロセス)を説明すると理解や判断の助けになる。