【感想・ネタバレ】図解 DX時代のPLM/BOMプロセス改善入門 デジタル化 段階別課題解決のアイデア100のレビュー

あらすじ

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、「ITの活用によって、ビジネスモデルや組織を変革する」こと。IT活用との違いが誤解されている場合も多い。

PLM/BOMに対する企業の注目度、投資意欲は相変わらず高い。本書は、単なる従来どおりのIT導入やプロセス改善を示すものではなく、まずDXとは何かを明示し、そのコンセプトに沿ったDXプロジェクト推進で知っておくべきことを、問題解決事例として、解説する。

筆者が過去に経験した頻出問題点を100点抽出し、それに対する解決策を明示した。単なる従来通りのIT導入やプロセス改善を示すものではなく、そのコンセプトに沿ったDXプロジェクト推進で知っておくべきことを、問題解決事例として、解説していくことを特長とする。

本書のポイントは以下のとおり。
◯DXと従来のデジタル化(デジタイゼーション、デジタライゼーション)の違いを理解する。
◯DX実現の日米の具体例を紹介する。
◯設計DX実現のための、設計とその関連業務6領域(技術情報管理、リードタイム、コスト、品質、コンプライアンス、IT化)における、100の問題と解決例を紹介する。

【目次】
第1章 DXと従来のITプロジェクトの違い
第2章 ドキュメント管理
コラム2:合宿のスケジュール
第3章 BOMのグランドデザイン
コラム3:合宿の体制と役割責任
第4章 設計におけるBOM
コラム4:改革コンセプトの例(技術情報管理)
第5章 購買・製造におけるBOM
コラム5:改革コンセプトの例(改革的である理由)
第6章 3Dモデル・図面管理
コラム6:改革コンセプトの例(開発期間の短縮)
第7章 部品番号と図面番号
コラム7:改革コンセプト例(原価企画)
第8章 製品開発プロジェクト管理
コラム8:改革コンセプトの評価
第9章 コンプライアンス対応
コラム9:よく使う分析ツール(問題構造図)
第10章 開発プロセス・マネジメント
コラム10:よく使う分析ツール(定量分析)
第11章 モジュラー設計
コラム11:よく使う分析ツール(マトリクス分析)
第12章 IT導入プロセスの改善

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Posted by ブクログ

⬜️感想
今までなあなあで済ましていた概念や仕組みがよく理解できて、大変助かった。初学者にとってとても良い本。「なんでこんな仕組みになってるんだろ」の疑問に答えてくれる。
定期的に読み返そうと思う。
ただ、ある程度PLMソフトウェアを触った経験がないと、書いてあることがそもそもイメージできないと思われる。

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⬜️勉強になった点
1.EBOM,MBOM,BOPの導入の狙いを理解する
・そもそも、どうしてEBOMやMBOMを作るのか、どういう情報を持たせるのかについて。EBOMは設計意図を後工程に伝えること、および、設計のQCDの向上が狙い。MBOMはMBOMでは、品質、コスト、在庫関連情報、調達情報などの基準情報としての役割や、調達計画や製造組立計画を立てるための元データとしての役割を持つ
・ECOでの承認の狙いのとして、承認理由が承認対象に紐づいているので簡単に把握できるようになる、また、連動承認によって大量のアイテムを抜け漏れなく承認することができる
・「開発期間を短縮するポイント」→ここはPLM導入の狙いがわかりやすく説明されていてGOODだと思った

2.EBOM,MBOM,BOP導入時に障壁となるポイント及び解決策
・シングルBOMについて、設計と生技が観たい情報の内容や、適する管理方法が異なるので、BOMは分けて管理するのが現実的である
・Loose StructureおよびTight Structureそれぞれの長所および弱点、その対策(部分的Tight Structure、スナップショット)
・コンカレントエンジニアリングにおいて、公開した情報での先行手配の内容が、後から要変更になってしまうリスクがある。情報の確度をステータスで表現する(公開、正式など)

⬜️理解できなかった点
・目的別BOMやBOPの概念が薄い。BOPについては、データモデルの詳細は記載がないが、役割的な話は所々見受けられた。
・EBOMとMBOMがどう連携するかについて記載がない。EBOMをもとにしたMBOMの新規作成方法や、設変の内容をMBOMに反映させる方法など

⬜️疑問
> 生産工程を意識したEBOMを作成すべき
実際できるのか?BOM作成ルールを設ければ、部分的には可能かもしれないが‥
設計と生技が協議してルールを決めるって、それいちばん苦手なやつでは‥

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2023年02月01日

Posted by ブクログ

後半は開発よりになったので製造の自分には参考にならなかったが、前半は非常に勉強になった。わかりやすい。

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2025年02月12日

Posted by ブクログ

仕事と少し関係があるので手に取った本。初心者にしては少し話が飛びすぎて、理解しずらい。初心者向けと序盤で謳っているが、ユースケースとして100ケース用意している流れなので、使用したことがない人にとっては理解が難しいと思われる。

実際に必要になったり、使用することになれば、恐らく参考になる部分があると思う。期間を開けてもう一度読みたい。

0
2022年11月04日

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