あらすじ
「志望科が決まっていなかったあの頃に読みたかった」 (20代女性・初期臨床研修医)
「いま泌尿器科医であることがどれだけ幸せか再認識しました」(30代男性・泌尿器科医)
なぜ泌尿器科が「最強の診療科」といえるのか? その活動の実際を、心温まるエピソードや本音の対談なども交えつつ、開業医と大学准教授の2人の医師が明らかにする一冊。
▼現役医師が教える本当のやりがいの見つけ方
アメリカでは、泌尿器科医は外科を経てからなるもので、マイナーといわれる日本と比べると比較にならないくらい高い地位を得ています。
一方、日本では、泌尿器科という響きの悪さもあってか、研修医や医学生、医学を目指す高校生なども含めて「なりたい」と思う人が少ないのが現状です。
しかし泌尿器科医は、実は「外科手術と内科診療の両方を経験できる」ほか、緊急の手術が起こりづらく、安定した働き方が実現できるなど、「働きやすい上にやりがいのある診療科」なのです。
本書は、「これから泌尿器科医になりたい」という人を増やすために、泌尿器科医に対する偏見をなくし、正しい理解をしてもらうことを目指す書籍です。
泌尿器科医のキャリアの選択肢として、
・3つのクリニックの理事長・院長を務める開業医(伊勢呂氏)
・医科大学の准教授であり大学病院の診療部長を務める勤務医(三木氏)
の2つの立場から、それぞれの診療活動やライフスタイル、キャリアパスやスキルアップ、どこにやりがいを感じ、どんなことが楽しいかなどを具体的に解説。
医師や医学を志す方々が、よりよいキャリアを選択するために必読の一冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
泌尿器科の良いところの1つに、手術が多様ということがある。臓器でいえば腎臓、尿管、膀胱、前立腺、生殖器。アプローチでいえば、開腹、ラパロ、ロボット、内視鏡など。移植、臓器摘出、尿路変更と丸1日かかるような大規模なオペもあれば、結石除去やTUR-BTなど30分以内に終わるような手術もあり。
また、外来では内科的管理も多様。悪性腫瘍に対する化学療法、尿のコントロール、性病の治療など。科の中でも多岐にわたる領域があって、奥深い。そこが泌尿器科の良さだとのこと。とっつきにくい分野ではあるものの高齢化に伴い需要も増加傾向であり、マイナー外科ということもありQOLも悪くないだろうなあと改めて思った。その背景から開業にもいいらしい。する気ないけど