【感想・ネタバレ】燕は戻ってこないのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年02月27日

面白かった!
最後は思わぬ展開で、そうくるかー!!と。
先が気になるのでスラスラ読めて、読後感良かった。

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Posted by ブクログ 2023年12月23日

一日で一気に読み終えた。主人公たちの心がコロコロ変わって、どう終着するのかわからなかった。でも双子を妊娠したときから結末がうっすら想像できたかな。自分は本当はリキ側の人間なのに、草桶ほどではないけど、割とそっち側に身を置いていて、後ろめたい気持ちを持ちながら読んでいた。その一方で妊娠していた時の事も...続きを読む思い出してリキ側にもなったり。私の心も揺さぶられてしまう本だった。

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2022年03月12日

新刊出すペース早い桐野さん
いつも日常生活とはかけ離れた設定
なのに
物語に入り込めて一気読みして
しまう没入感から
中毒性あって新刊を買わずには
いられない作家さんだ
今回も期待を裏切らない

世の中の不条理や格差
非正規雇用の独身女性リキの
都会にも地方にも
居場所を得ら...続きを読むれない
先行き不安なギリギリの生活
不妊治療での男女の体と気持ちの
負担の違いや
ビジネス化した生殖医療
アセクシャルや外国人労働者など
問題提起もからめ描かれる

出てくる人がみんな満たされてない
自己中心的で露悪的
どういうラストに着地するのか
ハラハラしながらも
無責任に高みの見物のように
楽しんで読んでしまった

子どもの父親になる基(もとい)が
自分の子供に対して
どういう風に育てたいと
夢と理想を語るところは

子育てを終えた身としては
子どもは親の思うとおりには育たない
管理して干渉して育てると
なんらかの軋轢を生み
親子で不幸になるのだ
ということを教えてあげたいと
思った

人間の気持ちは時間と環境によって
移り変わるし
産まれてくる子どもには罪はない
虐待事件も後をたたないが
赤ちゃんはやはりかわいい存在だ
それだけが救い

飛び立った燕が戻ってこない
とうタイトルが腑に落ちた



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Posted by ブクログ 2024年04月19日

最後の数ページで、そうきたか!と

リキの中にずっとあったモヤモヤしたものがクリアになったんだなぁと思った

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Posted by ブクログ 2024年04月11日

女性ってすごいんだなぁと改めて思った。
代理母だけでなく、経済格差、結婚してるかしてないかの違いによる世間の思う差など、いろいろ詰まった内容だった。

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Posted by ブクログ 2024年03月22日

子を設けるということに関しての
いろいろな倫理観や
それに絡めてのジェンダーの考え方とか
いろいろと考えさせられた

自然に妊娠するのが
もちろん一番いいけど
子ども欲しくても
妊娠できない病気の人や
できにくい体質の人や
そもそも妊娠しない性別の人もいるし

その場合
子どもをどう考えるか
という...続きを読むのは
難しい問題だと思う

本文中にも親のエゴが見え隠れしたり
でも本能的な愛もあったり
子どもが欲しいって
いったいなんなんだろう

理屈じゃないんだろうから
きっと
登場人物たちのように
気持ちが揺れ動いてしまうんだろう

そんなに確固たる自信を持てるはずがない
だって一人の人間を生み出すんだもの

自分の遺伝子をのこしたい基の気持ちもわかるし
疎外感を感じる悠子の気持ちもわかるし
とにかくお金に振り回される
リキの気持ちもわかるし
結局ダメ夫のとこに行っちゃうテルもわかるし

なにが正解かなんて
ホントわかんない

そして
りりこさんのことは
ホントよくわかんない(笑)

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Posted by ブクログ 2024年02月21日

北海道の内陸部の人口5,000人の小さな町での介護職にいや気がさし、上京するが、学歴もスキルもない29歳のリキは派遣社員となり、病院の事務職として勤めるしかなかった。困窮した暮らしの中、友人から卵子提供を勧められクリニックに行くと、「代理母」になることを持ち掛けられ、迷いながらも受諾する。
元バレリ...続きを読むーナの基と妻の悠子は子供を欲していたが、妊活の末、悠子の身体の事情により、子を持つことは無理だろう事を告げられる。リキが代理母を持ち掛けられたのは、この夫婦のためであった。日本では代理母は認められていないため、基と悠子はいったん形式上離婚し、リキが基と婚姻届けを出す。基とリキが通常の人工授精による妊娠・出産をするためだ。最初から、迷いがちだったリキは、気持ちの定まらないまま、人工授精の前に、2人の男と関係を持つ。その後、人工授精を経て双子の妊娠が判明するが、結局、それが誰の子か分からない。中絶を考えたり、気持ちが揺れるが、帝王切開で、無事、双子を出産する。

「生活に余裕のない地方出身の若い女性」「代理母になることを受諾するが、他人の子を宿すことに心からの納得を得られない。父親とは何か、母親とは何か、子供を持つとはどういうことなのか、という悩み」「夫の精子を使っての人工授精を了解するが、実際に代理母の妊娠が分かり釈然としない妻」等、色々な人間の立場から物事を見ることを強いられる。そして、それぞれの登場人物の気持ちが大きく揺れ、物語の方向も定まらない。その「揺れ」そのものが物語となっている。
桐野夏生の他の小説と同じく、物語は予定調和的には全く進行しない。途中で、「この話にどうやって落とし前をつけるのだろう?」と読む側の方が心配になるくらい、物語は揺れながら進む。そういった、「収まりのつかなさ」が面白い小説だった。これも、桐野夏生の他の小説と同じく、ラストが衝撃的。

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Posted by ブクログ 2024年02月02日

代理母をめぐる社会問題小説。

特に社会に対して問題提示をしているわけではないですが、不妊や貧困に付け込むサービスについては考えさせられました。
メイン登場人物たちが一転二転して悩みまくるが正解がない苦しさが見事に描かれていたと思います。
物語の展開はリキが代理母として妊娠するまでは割と淡々としてい...続きを読むる感じでしたが、彼女ある行動が妊娠後に大きな波紋となり、不謹慎かもしれませんが物語としては俄然面白くなりました。
ラストのリキの選択と行動は必然的でもあり、衝撃的でもあるのですが、この子供たちの将来の物語も見たくなりました。

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Posted by ブクログ 2024年01月21日

お金で売った子宮は誰のものなのか。
お金で産ませた赤ちゃんは誰の赤ちゃんなのか。

『代理母出産』と聞いて、こんなことを想像したことがなかった。

「代理出産」と聞いて思い出すのは、タレントの向井亜紀さん。子宮摘出手術を受けた向井さんが「どうしても夫の遺伝子をこの世に残したい」との強い思いから、アメ...続きを読むリカ人女性に代理出産をお願いしたこと。

当時も色々な批判があったとは思うが、赤ちゃんを抱く高田夫婦も、産みの母親となった女性も とても幸せそうにしている印象が強く残っている。

その為か、「代理母」をビジネスとしてとらえるという考えにショックがあった。貧困を理由に子宮を提供する。「それは女性の人生の搾取だよ」という第三者の言葉にも衝撃を受けた。

困窮する日々に嫌気がさして、そこから抜け出したいと、多額の報酬が約束された「代理母」を大した考えもなく引き受けたリキ。

悠子は、子ども出来ない原因が自分にあるとわかり、何度の不妊治療も上手くいかず、ようやく夫婦二人で生きていくのも悪くないと考えていた矢先に 夫から「代理母」の話を持ちかけられ困惑する。

悠子の夫、基は有名なバレエダンサー一家に産まれた一人息子で 自身もまたバレエダンサーとして名を馳せた人生を送ってきた。そして、自分の遺伝子を持った子どもが欲しいと願うようになる。

三人が結んだ契約が「赤ちゃんの命」ということを考えれば、この人達の言動に「なんて自分勝手なんだ」と怒りもわいてくるけれど、私が、どうしようもない貧しさや、産みたくても産めない辛さを 本当に理解することなどは出来るはずもないので、気持ちの持ちようがわからなくなる。

それもそうだ。当の本人たちだって 全てのことが未知の世界で、「代理母」を決めた時、妊娠が分かった時、そして出産を迎える時、その都度 心は揺れ動き、悩み 怒り 悲しみ 答えの出ない渦の中でもがいていたんだから、三人三様の心情を代わる代わる読んでいる私の心がグルングルンにかき乱されるのもしょーがない。

ただ、普通の生活をおくれるだけのお金が欲しかった。
ただ、自分の子どもとして赤ちゃんを育ててみたかった。
利害の一致した双方には「幸せ」が待ってるはずだった。

最後はただただ「お腹の子どもは無事に産まれてくることは出来るのか」という不安で一気に読んだ。

だが、そこには衝撃のラストが待ち受けていた─。


✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
赤ん坊の力はやたら強大だ。
かれらを見ているだけでポジティブな気持ちが湧き上がってくるのはどうしてだろう。

赤ん坊は泣き止まない。すると、急に心の底から
悲観に近いような感情が溢れてきて、リキも泣きたくなった。

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Posted by ブクログ 2024年01月08日

「代理母」を題材とした話。言葉は知っていたが、もちろんではあるがこれまで深く知ることのなかった領域。この本を通じて知ったのだが、代理母には2種類ある。
まずはホストマザー。これは夫婦の受精卵を第三者の体で育て産んでもらうという形。つまり生まれてきた子供は当たり前だがその夫婦の子供。もう一つはサロゲー...続きを読むトマザー。これはその代理母である女性の卵子を使う。つまりその夫婦の子供ではなく、正しくは代理母と夫の子供となる。この本は後者、サロゲートマザーを題材としている。
…という説明から想像がつくかもしれないが、サロゲートマザーで子供を産むということは、夫はどうあれれっきとした自分の子供となる。主人公は高額なお金欲しさに代理母を引き受けるわけだが、そう簡単に出産まではたどり着かず…ということで起きる一連の出来事がこのお話の主軸となる。
おもしろい作品であることは間違いないが、代理母となる主人公をはじめ、依頼する夫婦、その他もろもろ登場人物がいけ好かない。自分本位というか身勝手というか…人の汚い部分が良い感じで出ている。まぁそこがこの本のおもしろい部分の一つではあると思うが。以前読んだ「傲慢と善良」に似たような印象を受けた。
結論、おもしろい話ではあるがあまり気持ちの良い作品ではないかなと。おもしろさの方が勝っていたので☆4とした。

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Posted by ブクログ 2024年01月06日

産む産まない、別れる
別れない・・・

その場のフィーリング
で物事を決めたり、

感情に流されて自棄を
起こしたり、

はたまた誰にでもいい
顔をしたがる八方美人
だったり、

登場人物たちの言動が
コロコロ変わる様子が
とってもリアル。

なんだか節操ないけど
人ってこうだよね、と。

誰しもあ...続きを読むることだけど、

とはいえ、あまりにも
コロコロと変わる人は
一緒にいると疲れます。

そういう人って身辺に
次々と問題を起こすん
ですよね。

それから貧困も問題の
温床。

言動がコロコロ変わる
人と貧困を避けること。

貧困は不可抗力な面が
あるけれど、

平穏に暮らしたければ
やはりそういうことに
なるのかなと、

内容とあまり関係ない
けれど、そんなことを
ふと思ったのでした。

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Posted by ブクログ 2024年01月05日

「私は何を売り渡したのだろう」
貧しさから代理母になった29歳リキの叫びが聞こえてきた。
介護の仕事を捨て一人東京に出てきたリキの生活は困窮していく。不満と怖れ、劣等感に苛まれるリキの思いが伝わってきたが、安易に代理母を引き受けるのはどうなのと苛立ちを覚えてしまった。
依頼者である草桶基、悠子夫妻の...続きを読む自己中心的な考え方にもついていけなかった。
「子供って誰のものなの?」
子宮の中で卵子がふらふらと浮遊しているイメージが、いざ妊娠してみると、小さな芽が子宮にしっかりと根付く感覚がある…。お金と引き換えに卵子と子宮を売ったリキだったが、命を宿し子が生まれてくる中で自分にとって確かなもの、大切なものが何かと気づいていく心の変化に希望が見えた。
私はこのラストで良かったと思う。

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Posted by ブクログ 2023年12月13日

女性に是非とも読んでほしい作品だ。

「代理母」というテーマで人間の本性を剥き出しにし、その愚かさを映し出す。

話の大筋は予見できるが、物語がどう収束するのか全く読めなかった。文字通りラスト1ページまで結末が、分からない。

また、現代若者の貧困というサブテーマもあ...続きを読むり、読んでいてなかなか辛い。
貧すれば鈍するなのか、主人公を含めた男女が感情のまま 刹那的に流されている部分には、同情と反発を同時に覚えた。

男の私がこの作品を真に受け止められたとは思えない。
読まれた方は、このラストシーンをどう感じるのか、感想を読んでみたい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月15日

まさかのラスト。いのちをかけて出産に挑んだ主人公と依頼主側の考え方の違い。
おどろおどろしいなんとも言えない感情になった。
きっと体験した人にしか分からないのだろう。

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Posted by ブクログ 2023年10月07日

貧困、地域格差、不妊、代理母など重いテーマが散りばめられているのに、所々「クスッ」と笑える。さすがです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月26日

あんなに遺伝子に執着した基はなぜ急にDNA鑑定をやめるのか、あまり納得できなかったけど、犬散歩の場面をふと思い出した。
結局、「オスは虚威を張る」だったんだね。

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Posted by ブクログ 2023年09月18日

目の前の生活の為にお金は必要で、その為に自分の身体を対価を得る手段として使うこと自体は、それほど不自然なことではないと思うし、近い将来、現実となるだろう。対価を払う側と得る側、子を産む側と産めない側、対等ではいられないなか、お互いがマウントをとって自我を保とうともがく感情の揺れ、屈辱、羞恥、罪悪感、...続きを読む無気力、疑念、背徳感…一瞬で切り替わる感情など、臨場感があった。
最後、リキが起こした行動は、未来に向かって自分の足で走っていく希望にみえた。

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Posted by ブクログ 2023年08月26日

貧富の差が激しくなり、晩婚化がさらに進み…と考えると、この小説もずいぶんリアルなものになると思う。
お金をもらって、人に渡すために子供を産むってどういう気持ちになるんだろう…
そしてその子はどうやって育って行くんだろう。

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Posted by ブクログ 2023年08月12日

ラストに息を呑んだ。

ぐらにとっては、資産的に余裕のある草桶家に育てられるのが幸せなんじゃないか、と思ってしまうけど、その考えこそ、産んだ張本人であるリキを蔑ろにした、グロテスクな考えだとも思う。

お金を払えば代理母のプライバシーを侵害してもいいのか、お金を払えば代理母からその子供を引き取ること...続きを読むは当然とされるのか…自分の考えをまとめられないまま一気に読み終えた。

倫理とか代理母の命に危険が生じるという以前に、復縁しないと言った悠子が復縁したり、契約書の内容に反してリキが子供を手放さなかったり、人間の気持ちが本人からもどうなるか読めないものである以上、命に関するこういったやりとりは許されるべきじゃないんだろうと思った。
そうである以上、そんなやりとりに関する契約なんてはなから無効で、リキが子供を連れ去っても誰も何も言えないんじゃないかな。

新生児の持つ生命力に登場人物たちが引き込まれていくのも面白かった。

本当に女性って、生殖のリミットが早くて、でもそんなにもリミットが早いということは、当事者になって初めて知らされるし、痛感する。
そして仕事で脂の乗る時期と、出産適齢期とされる時期がぴったり重なっていて、女性の人生ってなんなのだろうとも考える。

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Posted by ブクログ 2023年08月11日

女性の出産年齢がどんどん遅れ、子供を持ちにくくなったカップルが、生殖医療ビジネスに頼り、子供を授かるという話はこれから益々増えていくと思う。生殖テクノロジーは、恐ろしいほど発達し続けており、それに追いつかないのは、人間の感情と法律だけ。
今後、お金に糸目をつけない人たちは、子供の容貌や能力さえも手に...続きを読む入る時代がきたら恐ろしい。

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Posted by ブクログ 2023年07月28日

地方から上京し非正規労働者で、困窮を極める29歳女性・リキ。
同僚のテルから卵子提供の話を聞く。
クリニックからは代理母の選択もあることを教えられる。
リキはお金が欲しい。
でも、スパッと割り切れない思いもある。

子供が欲しくても授からなかった依頼人の妻・悠子。
読んでいて、いちばん身近に感じたの...続きを読むは彼女かな。
夫と義母は資産家なので、お金で解決しようとするし
友人のりりこも贅沢な暮らしができるほどに裕福。
(遠い国の話だと思ってしまった)

貧困に喘ぐ、リキとテル。
でもリアル過ぎて目を背けたくなる自分もいる。
小説の中の出来事ではなくなっているのだろう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年07月22日

主人公と言い、草桶夫婦といい、チミコといい、こどもを産む、育てる、ということに関していいとこ取りだけしようとする自分勝手な人たち満載で人間の嫌ぁ〜な部分が存分に出てるなぁ、と。
でも、所々それぞれの登場人物に感情移入してしまう部分もあり、この人完全悪!と言えない不思議なバランスです。
途中までは常に...続きを読む右往左往というかふわっとした考えしかもてない主人公が、最後ぐらを連れて行くところは母強し、、と思いましたが、基も本当に自分の子か分からないながらも育てる決意を強くする描写や悠子の心変わりなどは、こどもってそれくらい人を強くさせる不思議な存在なんだな、ってこと自分の実体験も含め再認識させられました。
全体的にフェミ寄りな内容で好みです。

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Posted by ブクログ 2023年07月01日

不妊治療経験者であればどれだけ妊娠することが大変だということも共感できるに違いない。また妊娠それも双子出産ということがどんなに危険であることか。。いくらビジネスだと言ってもriskを伴う双子を代理出産をすると決めたリキには共感できず。。
悠子の身勝手な感情にも振り回されイライラしちゃいましたがリキの...続きを読む最後の決断にスッキリ感もありつつ子どもが可愛いそうだよ、という感想。一気読みし面白かったです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年06月28日

なんというか…決して「面白い」とか「グッとくる」とは思えない、むしろ微妙に不快な気持ちになるのに、とめられなくって一気に読んでしまった。
まさに帯どおりのノンストップディストピア小説。
男性と女性で、さらには妊娠出産の経験があるかないかで、感じ方は全然違うんじゃないかと思う。
銀チャリ男のエピソード...続きを読むとか、終盤の春画へのコメントとか、男性は無意識でも女性にはわかる不快感の描写がよかった。
そして、それでも女はいいよ、というラストになんだかホッとした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月21日

悠子の心の揺れ、リキの戸惑い
どれもそうだよなと頷きながら、読み進めました。 

ただ、帝王切開経験者として一言
手術の麻酔は部分麻酔だから、気がついたら子どもが産まれてるってことはないかなぁ

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月07日

貧困 生殖医療 ジェンダー
それぞれの問題を独立した問題じゃなくて、絡み合った問題として描かれていた

それぞれの立場でいろんなことを考える 自分には経験できないことを、読書を通して体験できた気になれるし面白かった

ただ、登場人物の誰にも共感できない 感情移入できない
気持ちの振れ幅が大きすぎてリ...続きを読むキにも基にも悠子にも言動の一貫性がない
現実の人間も、必ずしも言動に一貫性があるわけじゃないし、ましてや妊娠・出産の身体的にも精神的にも不安定な時には仕方ないのかな

燕は戻ってこない 
タイトルの意味は最後に分かった気になれるけど、リキかぐらか、どっちが「燕」?
なぜ「燕」??
草桶家には巣を作ったことないよね。。。?

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Posted by ブクログ 2024年02月27日

貧困から抜け出したくて代理母になった理紀
どうしても自分の遺伝子を残したい夫
心がついていかない妻
女性2人の気持ちがコロコロと変わる所が、
リアルであり、仮に自分がどちらの立場でもそうなるかもと思う部分もあった

医療の力で子どもを持つ可能性も高まったが、それが幸せなのかも考えさせられた
また、貧...続きを読む困から抜け出す機会がいつでもある社会であって欲しいと思う

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Posted by ブクログ 2024年01月29日

代理母とは何なのか、子どもを持つとはどういうことなのか考えさせられた。
登場人物には共感できなかったが、異なる環境で追い込まれれば判断も変わるのかもしれないと少し思った。医学がここまで進歩していなかったら諦めて違う道を選んでいたと思うと、選択肢が増えることが幸せなのか疑問に感じた。

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Posted by ブクログ 2023年08月28日

帯にあった
『OUT』から25年、女性たちの困窮と憤怒を捉えつづける作家による、予言的ディストピア。この言葉に惹かれた。
「OUT」を読んだ時の衝撃は忘れられない。

けれども、期待は裏切られた。
地方で暮らしていたが、もっと豊かな生活を求めて上京したリキ。
得た仕事は病院の事務。しかし非正規だった...続きを読むので生活は苦しかった。

非正規雇用の問題を深く掘り下げるわけではなく、
リキが友人から卵子提供の話を聞いて代理母として契約する事になったが、深く考えての事ではなくて成り行き任せの感が。
他の登場人物もイマイチ理解しにくい。

ただラストには意表を突かれた。

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Posted by ブクログ 2023年07月22日

主人公の考えが浅くてイラッとした結末だった。
自分一人でもどうしようもなく貧困だったのに、子どもを育てられるのか?なんか物語の後の不幸を想像してブルーな気分になった。
まあ、それも作者の意図なのかもしれないけど。

頑張り癖がある人には、いくらでも頑張りようがある、技術の進歩が生み出した選択肢の多さ...続きを読むというのは、人を不幸にしうるなぁと改めて思った。

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Posted by ブクログ 2023年06月14日

エッグドナー、代理母、不妊治療に関する書かれ方がとてもリアルだった。
登場人物の揺れ動く心情、突発的な感情、合理的でない言動は、読んでいて快適ではないものの、生身の人間を感じさせるものだった。
桐野夏生の作品はエグくて面白い。

年代や性別、結婚または出産経験の有無によって作品の感じ方は、変わってく...続きを読むるだろうなと思った。

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