【感想・ネタバレ】アルチュセール全哲学のレビュー

あらすじ

「真空の哲学」の核心 〈認識論的切断〉とは

「認識論的切断 coupure epistemologique」とは何か。『マルクスのために』『資本論を読む』でマルクス研究を一新し、フーコー、デリダ、ブルデュー、ドゥルーズらを育てたルイ・アルチュセールは、精神的肉体的苦闘、あるいは自身の「認識論的切断」を経て、いかなる地平に到達したのか。その思想的全生涯をもれなく論じた、第一人者による決定版!

形而上学の名前で呼ばれうる西欧哲学がその可能性を出し尽くしつつある現在、この伝統的思考様式を可能にした条件と地平を露出させ、同時にそれとはまったく異質の軌道がどういうものでありうるかを、われわれは徹底的に考えることを要請されている。そのひとつの模範的思索をアルチュセールはわれわれに遺産としてのこしてくれたのである。そのバトンを受けとるのは、われわれである。――<本書より>

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

アルチュセールの思想のある程度包括的な入門書としてはかなり読みやすい書籍の一つだと思う。
認識論的切断、重曹的決定、徴候的読解といったアルチュセールの有名な概念についての解説がなされているのみならず、それらの思想から晩年の偶然性という主題に至るまでの道のりを彼自身の「真空」という通奏低音的な考え方を軸として一貫して描くことでアルチュセール自身の哲学を浮かび上がらせてくれる。

0
2023年06月11日

Posted by ブクログ

フランスマルクス主義哲学を代表するアルチュセールの思想について。難解だったが、真空という主題が興味深かった。

0
2013年04月10日

Posted by ブクログ

「再生産について」を読んでいたのですが、分かりやすかった!と同時に新たな理解も得られて良かった。むしろ本書の言葉でしか理解してないです(笑

0
2011年10月22日

「学術・語学」ランキング