【感想・ネタバレ】2034 米中戦争のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

いま、ウクライナで『戦争』が起きていますが、これはそれよりも先の話。

ここで描かれているほど、ICT機能においてアメリカが中国に劣勢になるという事は、ちょっと考えにくいのではないかと思いますが、アメリカと中国が何かしらの事柄で衝突するという事はありうる話だと思います。そういう意味で、これは現実の話ともいえるのではないかと。いまから12年先の話ですからね。

それと、思いの外インドが力をつけているのも興味深いですね。これも、現実としてありうる話ですね。インドの経済成長の著しいです。ウクライナでの『戦争』で、中国と同じく独自の立場をとっているのは、その自信の表れなのかもしれません。逆に言うと、アメリカの威信の低下を示しているとも言えますが。

核兵器を使うと、たとえそれが戦略核ではなくて戦術核だとしても、未来は無いんですよねぇ。

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2022年04月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

作者は本書は警告の物語だとインタビューで答えているけれど、そのとおり、戦争は誰もが避けたいと思っていても、気づいたら後戻りできない地点に来ていて、始まってしまう、という怖さを感じた。我々は戦争を起こさないための弛まぬ努力をし続けなくてはならない。
もう一つの示唆はテクノロジーの重要性と、プランBいやBどころかCやDまで持っておくことの重要性。最新のテクノロジーを開発し活用していくことが安全保障には重要だし、他方でそれに頼り切ってしまうことは危険。

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2022年01月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フィクションであり、サイバーに関して極端になんでもできすぎることになっていることに違和感は感じるものの(台湾侵攻の容易さとか中国の行動にち密さと杜撰さが混在していること等、違和感があることをあげつらえばきりがないが、フィクションなのでそこを難詰めすることに意味はない)、米中の対立においてどのような事態が生起しうるのかの頭の体操としては楽しめた。

一番興味深く印象深かったのがインドの行動。
米中の対立に、中立の立場で両者に軍事介入するという行動。
これが実際に行われるのかどうかは全くわからないが、国際社会において存在感を示すという意味で、軍事力の非常に効果的な使用法であり、米中戦争(厳密には戦争ではない。散発的な武力の応酬というべきか。)の中で、一番の果実を得るのがインドであると描くのは、フィクションではあるものの著者の慧眼と感じた。

翻って日本について考えてみた場合、米国との同盟との名の下に、完全に欧米に追従する形の行動をとって、本当に国際社会において存在感を示せるのか。

何もせず、米国、そして日本が国際社会の中で相対的に国力が低下していく中で、国土や経済的な権益を確保していけるのか。

戦争は望ましくないものの、(ウクライナを見ても明らかなように)結局のところ軍事力がなければ国を守れない現実を目の前にして、いかにして今後軍事と経済のバランスを考えなければならないかということを改めて感じさせれた(本書そのものの内容からは大幅に脱線しているが)。

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2022年05月01日

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