【感想・ネタバレ】ギャンブル依存症 生活人新書セレクションのレビュー

あらすじ

仕事からの逃避、借金地獄、家庭崩壊……、悪いと分かっていながらギャンブルに依存する人々。なぜ人ははまってしまうのか。そのメカニズムを説き明かし、依存症に陥った患者と家族の精神的・肉体的苦痛や経済的破綻からの生還を具体的な事例を示しながらアドバイス。新しい人生を“生き直す”ための処方箋を提示する。

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Posted by ブクログ

豊富な事例、ギャンブル依存症の構造、治療の実際(一対一のカウンセリングではだめで、グループワークが有効)など、これまで何冊か手に取ったなかでは、一番、欲しい情報が載っていた。新書でこの内容にまとめるのは大変だったと思います。当事者にとっても、家族をはじめとする周囲の人にとっても良書です。

・賭けているのはお金ではない、家族との心の絆である。
・依存症は家族機能を徐々に破壊していく病気。
・ギャンブルを上手にコントロールできるというような治療はない。
・治療的な対応をしていない依存症は、どんな善意も瞬時に吹き飛ばしてしまいます。

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2011年05月12日

Posted by ブクログ

専門書の内容でも分かりやすく解説されていた。また、専門機関とかも記載されていてる。今後、具体的な対処方法とか、患者のその後とかを紹介した本が出版されればいいなと思ったり。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ようやく病的賭博癖を依存症として考える考え方が浸透しつつあると思うのですが、入門書として非常に優れている本だと思います。ただそれが「依存症」であるとして、ではその後どうやって「解決」への道を探ればよいのか?まだまだこの問題に取り組む専門家・専門機関は数少なく、自助組織もどこにでもあるというわけでないので、どちらにもアクセスできなくて問題を問題として抱えたままになってしまうという悩みを抱えています。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

2014.9.1
会社でおきているトラブルについて。
本人の人間性や、自分の人を見る目に問題があるのかと思っていた。
この本を読んで両方に問題がないことが判明した。彼は病気だった。モヤモヤしていたものがすっきりした。
このような病気があることを知れて良かった。だれでもかかる危険がある。アルコール依存症には自分が気をつけようと思う。


スーダラ節や星の王子様や、引用がおもしろかった。依存症問題は、大昔からあったんだろう。治療法がでてきたのが最近なだけで。この時代に産まれて良かった。
でも恋愛依存症の例が源氏物語だけ、というのがひっかかった。リアリティがない。他の例をあげるかそれが無理なら恋愛依存症は載せるべきではない。

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2014年09月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一応カテゴリをおもしろ雑学系にしましたが,当事者や家族にとってはまったくおもしろがってるところじゃないと思います。ただ,ギャンブル依存症の現実とはどんなものだろう?という関心から読むと,非常に興味深かった,ということで,それ以上の他意はありません。
解説としてよく出来ていると思う。
人間的な社会生活が破壊されていくのは,アルコール依存症患者と同じで,おおよそ想像の通りだったけど,ギャンブル依存症にもAAみたいな自主的な会合があるとか,そういうのの依存症に対する治療効果とか,いろいろ知らないことが多かった。

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2011年03月22日

Posted by ブクログ

怖い。でもAAのタイプの互助組織ってどうなんだろうな。でもちゃんとした治療法が確立されてない以上、いろんなものをためしてみないとならん。最近そういうプラグマティックなことがわかるようになってきた。

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2020年06月15日

Posted by ブクログ

嗜好が依存になった時から全てが壊れ始める恐怖。事例に出てくる方々の関係者もよく金額を肩代わりできたと思うほど高額。
欲求充足不全、自尊感情、自己同一性、気分など隙間を埋めるものが賭博だったということ。挫折したスポーツマンの話とか切なくなる。
最後にQ&Aがあるのが親切。

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2020年11月12日

Posted by ブクログ

ギャンブルにかかわらず依存症に陥るとかなり怖いことになる。病気であるという認識を持つことがまずは大切なことなのかもね。

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2013年03月03日

Posted by ブクログ

新書なので内容はそれほど濃くはないが、症例から始まり、依存症になった原因や環境などを考察、一度なってしまってからの処置の方法が書いてある。

いついかなるときに何らかの依存症にならないとも限らないので、これは読んでおいて損はない。チェーホフ「三人姉妹」の登場人物はそんな依存症の人たちだらけだね。

筆者が強調するのはギャンブル依存症は「病気」だということ。本人たちがそんな自分を責めさいなみ過ぎてもいけない。体の病気と同じく回復を待つべきだと言っている。

内容は
・どんな症状かの症例。
・どういう過程でそうなったか実例。
・原因は何か
・どんな人がなるのか
・ほかの依存症とも関係(アルコール依存、買い物依存、恋愛依存)
・依存症の人を囲む家族の問題。共依存。

治療。
・受け入れ→診断→病気であることを確認→自助グループに参加、家族は患者だけでなく自分たちをもケア。

※自助グループについて
同じ依存症を抱えた人たちが集まって自分たちが病気だということを受け入れることから始まり、グループワークで傷を慰め合うことでも依存症は回復するという点が参考になった。
「傷をなめあうのは有効だ」という筆者の言葉は強がりがちな社会とは真逆な考えで興味深かった。

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2012年02月29日

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