あらすじ
中国で約2,500年起こったこの世の現象を陰と陽の二元論でとらえる陰陽論と万物は木火土金水の5元素で考える五行論が融合した東洋哲理。日本にも5世紀ごろにもたらされ、時の政府に暦の作成や執政についてのアドバイスを受けるなどしていた陰陽寮があった。現在にも続く十二支や華道や武術、道術、年中行事にも引き継がれている。この東洋哲理の考え方をストレスや悩みが多い現代人に改めて説くことで、人生に対して、生きることに対してもっと楽になってもらえるはずです。
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Posted by ブクログ
仕事や人間関係における自身の失敗や後悔の経験に重ね合わせた時に腑に落ちる言葉がたくさんありました。また、キャリアや自己実現に苦しんでいる時に人が陥りやすいポイントにおいても、この在り方の考え方が突破口、ひいては活力になると思いました。
-------以下刺さった言葉(ネタバレ)-------
・何が良くて何が悪いのか。何が幸せで何が不幸せなのか、そうした良し悪しや幸・不幸はこの世には存在しないのです。どの角度から眺めるかによって見える世界が異なるというだけなのです。
・どんな宿命であっても。本人の心掛けと行動次第で人生を好転させることができるのです。運命を変えるのは、あなたの在り方次第ということですね。
・宿命が記された宿命表には、各自の無意識レベルの行動傾向や肉体的特徴、性格や思考の特徴、それから、1年ごとや10年ごとの運勢、また、その人のエネルギーの総量などが記載されています。
・未来を不安に思うな。過去を憂うな。すべては今、この瞬間である。この瞬間、瞬間を、今の自分の出来得る最大限で生きることに集中することだ。今が最高の生き方をしていれば、変えられない過去を憂い悔やむことがなくなり、見えない未来に思考を飛ばし、不安にならずに済む。今を全力で生きているときには、未来に一切の不安は存在せず、無限の可能性が観えるのである
・京都の龍安寺の蹲踞(石の手水鉢)にも「吾唯知足」と記されています。
・この世はパラドックスの世界なのです。永続したいと願えば願うほど、すぐに壊れていきます。自我や売りが出てしまい、周囲から敬遠されてしまうからです。逆に永続性を求めず、今この瞬間がすべてだと捉えて、本気の目の前のことを一所懸命にやると、結果、永続できる、そんなものです。
・「大事を成さんと欲するものは。まず小事を務むべし。大事を成さんと欲して小事を怠り、その成り難きを憂いて、成り易きを務めざる者は、小人の常なり。それ小を積めば、大となる」by 二宮尊徳
・実生活でこの代償の先払いを自然に地で生きることができるようになると、何度も言いますが、本当に目の前の現実が大きく変わっていきます。