あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
アザラシがリュックをしょって倒れています。時計職人のおじいさんが、急いでアザラシを連れて帰ると、口の中からビニール袋が出てきました。食べ物と間違えて飲み込んでしまったようです。お魚を食べて元気になったアザラシは、リュックから不思議な絵と文字が描かれた説明書のような紙を取り出しました。何かしゃべっているようですが、おじいさんはアザラシ語がわかりません。そこで、世界中の国や動物の言葉がわかるヤマネコのもとを訪ねました。ヤマネコによると、アザラシとその仲間たちは、海のごみを間違って食べてしまい困っているそうです。そこで、海を調べるアザラシちょうさだんになり、海を掃除する機械『ウミキレイ』を考え出したというのです。ところが、機械の組み立てには人間の力が必要で……。アザラシ語を解読できるヤマネコと、器用な時計職人のおじいさんの力を借りて、いよいよ『ウミキレイ』が発動! SDGs、環境問題にも目を向ける1冊。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
とにかくこの個性的な絵が魅力的。
リュックをしょったアザラシに、くせのありそうなヤマネコ、そして善良そうなおじいさん。絶対におもしろい予感しかしない。
倒れているアザラシを見つけたおじいさんは、アザラシ語を通訳してもらうため、ものしりのヤマネコさんの家へ連れていきます。そこでアザラシの壮大な計画を知り、みんなに協力を求めて立ち上がるのです。
楽しいし、考えさせられるし、感動もあるし、大人から子供まで楽しめる、何拍子もそろった絵本でした。
Posted by ブクログ
環境問題を考える絵本だと思うが、絵もストーリーもメルヘンチックで「4~5歳から」という謳い文句の通り。時計屋だという人間のおじいさんもヤマネコさんの住まいもクラシックなのに、アザラシがITを駆使していて超今風な展開なのが面白い。シンプルな絵の中、ヤマネコと、最後のシーンのカモメだけがリアルなのが目を引く。
ところで、裏表紙にある機械、実用化したら結構イケるのではと思う。どこかの大学の研究室あたりでやってくれないかしら。