【感想・ネタバレ】人面瘡探偵のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

・閉塞的な村社会
・因縁のある名家
・見立て殺人
横溝正史のエッセンスを大量に盛り込んで完成された一作。
『犬神家の一族』をベースに『悪魔の手毬唄』と『悪魔が来りて笛を吹く』のエッセンスを加えた本作だが、題名にもある『人面瘡』も金田一シリーズが元ネタなのかな?
例えるなら麺固め、脂多め、味濃いめの家系ラーメンにおかわり自由のライスを付け加えた感じ、つまり横溝ファンにとっては満腹気分が味わえる一作。
2作目は離島の事件とのことであるが、果たしてベースになったのは『獄門島』か『悪霊島』か。
横溝好きなら読んでほしい1作。

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2022年07月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2024.06.16
積読してて、ようやく読めた。久しぶりの中山七里作品。相変わらずのテンポの良さと、横溝正史の世界観、大好物。
犯人は早めに見当がついたので、あとはヒョーロクとジンさんの掛け合いを楽しんだ。
それにしても人面瘡って…って思ってたけど、なるほど、そういう事ね笑
次回作も楽しみ。

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2024年06月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人面瘡の『ジンさん』と三津木のやり取りが快感な一方で、起こる事件やその背景は非常に禍々しい。

気のせいかな、中山先生の著作にはたびたび障がいのある登場人物が登場する(しかもかなり話の核心に関わる位置で)と思うのですが、今作もそうでしたね。

ラストは、あぁやっぱりそうだったんだ。という感じで、三津木自身もいろいろと抱えていることが垣間見得ました。今後その辺りも徐々に明らかになるんでしょうか。

続刊があるようなので読もうと思っています。

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2024年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語は、旧家の遺産相続を背景にお決まりのパターンで展開していく。この小説が新しいのは、主人公の三津木六兵に寄生する人面瘡を探偵役として設定したところで、最後の1ページには、「そうきたか」と思いがけないオチで笑った。

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2022年09月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人面瘡×探偵という異質な組み合わせに惹かれて拝読。
ミステリーものながら、トリックの解き明かしはなく、犯人や犯人を取り巻く人間関係、閉鎖的な地方の空気感を描くことが主題だと感じた。
ドロドロした関係性や、隠匿された秘密などは、いかにもなテイストで読んでいて面白い。
一方で、会話のテンポは少し微妙なような…ジンさんとヒョーロクの掛け合いは、今どきの言葉遣いを取り入れようとして逆にテンポが悪くなっている。
主人公に対する周りの当たりも、必要以上に強くて可哀想(それが「余所者」「疫病神」に対する当然の反応なのかもしれないけれど…)。

ジンさんの正体は予想通り。ただ、続編もあるのにここで明かすのは意外だった。
第2弾を読むならば、正体を分かっている状態になるので、それはそれでかなり新しいミステリーになりそう。何だかんだ読んでしまうかもしれない。

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2022年03月09日

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