あらすじ
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風俗文化研究家・町田忍が、家庭内やご近所さんの間に存在し続け、庶民生活を支えてきた「草の根の神々」を独自の視点で掘り下げる。ポストコロナを生きる 心の支えの一つとして、「草の根の神々」のご利益を再考し、かつての日本人のように生活の中に神々を同居させる暮らしを提案していく。取り上げる主なテーマ は、福助、招き猫、居酒屋の狸、ビリケン、天狗、狛犬、麒麟、黄金の鯱、屋根の飾り(鬼瓦)、神輿、達磨、魚の王様(鯛)、千歳飴の袋の翁、招福熊手、開運無 事「蛙」、河童、酒屋の看板、デパート屋上神社、赤飯、祝儀袋、燐寸デザイン、子孫繁栄(陰していく石・男根)、正月飾り(門松他)、路傍の神様(庚申塚・道祖 神、馬頭観音)、富士山ほか40~45テーマ。他に「神様になった商品」「神様になった英雄」「動物信仰地図」「神様になった池沼」「神様になった山塊・巨岩」「神 木・巨木のご利益」などのコラムや小論も満載。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
招き猫の置物から、街中で見かけるお地蔵さん
など、ちょっとした縁起物が日本中にはあふれ
ています。
八百万の神、というくらい日本人は様々なもの
に対して「これは縁起がいい」「こうすれば運
気が上がる」などのこだわりを持っています。
それは正月の過ごし方を見ても、現代では変わ
りないです。
この本では誰もが知る、そしてその気になれば
手に入れることができるラッキーアイテムを紹
介しています。
さらに日本人が、なぜそれを愛でるようになっ
たかの歴史も紹介しています。
日本人の「ゲン担ぎ」習慣を学べる一冊です。
Posted by ブクログ
日本全国には福を招く縁起物が数多くある。
神や仏の存在を身近に感じられる「ラッキーゴッド」を紹介。
第1章 庶民崇拝のシンボル 第2章 伝統信仰の神々
第3章 町田忍の開運散歩 第4章 千客万来のアイテム
第5章 日常空間のラッキーゴッド
資料画像多数だが途中からモノクロに。参考文献有り。
寺社・仏閣や祭礼等の授与・販売の品というアイテムよりも、
図像や意匠等のアイコン的なものを多く取り上げています。
ビリケンさん、道祖神、だるま、鯱鉾、鶴亀、富士山、七福神、
龍、河童、麒麟、狛犬、地蔵、天狗、狸の置物、熊手、福助、
仙台四郎、鬼瓦、デパート神社、招き猫、金精様、唐破風、
神輿、正月飾り、角樽・菰樽、千歳飴、赤飯、鯛、祝儀袋、
燐寸箱、酒票・・・庶民文化の観点から選んだ、縁起物の数々。
それらにまつわる始まりや歴史、御利益、関わる人々等、
エピソードと蘊蓄を交えながら、楽しく紹介しています。
市井の人々の願いや思いが生み出したモノが多く、
日本ならではの生活習慣や信仰と結びついていて、
身近にある縁起物になっていったのだなぁと、感じました。
開運散歩は、著者ならではの視点満開。
三か所とも歩いたことがあったので、見方を変えれば
こういう発見もあるのかと、ちょっと驚き。