【感想・ネタバレ】くらべる!決算書図鑑 比較でわかる同業他社の意外な戦略&儲けのしくみのレビュー

あらすじ

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GAFAMやBATHから、トヨタ、ソフトバンクまで、国内外の世界的優良企業の決算書をグラフで比較。有名企業のあまり知られていない収益構造をグラフ化して紹介します。本業以外に不動産など意外な収益源があり安定した会社や、広告への依存度が高く安定していない会社など、決算書のデータをグラフ化して比べてみるとひと目でわかります。

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Posted by ブクログ

決算書の指標でわかるのは、収益性と安定性。

収益性について、ROAからわかることは、企業が保有している資産をどれだけ上手に活用して利益を出しているかということ。ROEはさらに株主から受け取ったお金をどれだけ上手に使って利益を出しているかと言う指標。自己資本とは、株主から集めた資金のことで返さなくても良いお金。安定性について、自己資本比率、流動比率、固定比率固定、長期適合率。

こういう説明をしてから、それぞれの業界における決算書の指標比較をしていく。この本は、①デザインが分かりやすいので、自分でパワーポイントを作る時の参考になる②財務、経理担当じゃなくても理解し易い③業界研究にもなる、という三点において特に秀逸。

中国の電気自動車はBYD、五菱汽車に加え、ニーオ、リー・オート、シャオペンのスタートアップ3社が台頭。2020年9月、テスラはリチウムイオン電池を自社で製造することを発表。

キーエンスはオムロンに比べてファブレスのビジネスモデルで業績向上。ヤマト運輸やスシローのフード&ライフカンパニーはDXが奏功。キャノンはコロナ禍によりオフィス部門が苦戦。富士フイルムは医療分野が優勢。朝日新聞は専売店の売り上げを気にしてデジタルにシフトできず、ネット時代売り上げを減らした、など。

後半はROAマップ多めで単調になるが、勉強になるし、気軽さのある参考書でした。

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2023年12月04日

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