【感想・ネタバレ】女将さん酒場のレビュー

あらすじ

日本のオーナーシェフの世界は圧倒的に男社会、飲食の仕事は肉体的にも精神的にもハードで、結婚や出産などライフステージが変わりやすい女性には務まらないと。そんな厳しい世界に飛び込み、生き生きと活躍する女性料理人がいる。彼女たちはなぜ料理の道を志したのか、その決断を支えたものは。飲食に生きる人生を選んだ彼女たちの想いや喜びを丁寧に描いた、すべての働く女性たちへのエール。

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Posted by ブクログ

山田真由美『女将さん酒場』ちくま文庫。

『おじさん酒場 増補新版』と共にちくま文庫から同時刊行された山田真由美のルポルタージュ。

『おじさん酒場』が東京都内を中心にした、おじさんたちが集う味のある居酒屋を紹介した吉田類の『酒場放浪記』のような感じのライト・ルポルタージュならば、本作は自分で店を構え、自分で料理を作る『女将さん』たちの人生と強い思いに迫るしっかりとしたルポルタージュである。

男女平等社会になったと言えど、料理の世界はまだまだ女性には厳しい社会である。そんな厳しい社会に自らの夢と思いを持って飛び込んだ女性料理人が認められ、店を構えるのは並大抵のことではない。しかし、丁寧な仕事と他人への気の使い方は女性ならではのものだろう。

東日本大震災でも一時、客足が遠退いた飲食店。昨今は新型コロナウイルス感染症で、飲食店は時短営業や酒類の提供停止など危機的状況に陥っている。そんな中でも、自分を見失わず、耐えず料理の技術を向上させようと前に進む『女将』たち。

本体価格900円
★★★★

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2021年08月27日

Posted by ブクログ

恐らく僕らの年代(現在40代)は女性料理人への偏見というのは相当少ないと思います。料理の世界に居たらそりゃ違うのかもしれないけれど、そもそもお母さんのご飯を食べて育ってきたのに、料理の世界はマン・ズ・ワールドというのが非常に不思議ですね。

閑話休題、この本には女性料理人、店主の店が沢山載っていますが、それもこれも美味しそうでぜひ行ってみたい店ばかりです。実際初見で行くのなら女性店主の店の方が入りやすいかもと思いました。

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2022年08月05日

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