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Posted by ブクログ
おいしい給食シーズン2の原作本の位置づけで、ドラマもこの本も大まかなあらすじは同じ。ドラマのほうが見ていてわかりやすいところが多いけど、本の方だと登場人物の考えていることなどがわかりやすい印象があった。
それにしても、給食もここまで極めるとなると本当にすごいなぁ、と思わざるを得ない。
そして、最後のシーンはシーズン2の人間関係の総まとめとして、とてもいいシーンだと思ったりもする。
Posted by ブクログ
給食をこよなく愛する中学教師・甘利田幸男をコミカルに描いた作品。ドラマ化された前作の続編。
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設定がおもしろい。
まず主人公。給食への情熱や歓喜を抑えきれない子どもっぽさと他者に対して見せる冷徹さとのギャップ。給食好きを看破されても白々しくとぼけきろうとするところには愛嬌さえ感じてしまいます。
しかも時々口にする端的かつ含蓄に富んだセリフ。大抵は給食愛から発しているに過ぎないのに不思議に問題の本質を突いていたりするのです。
担任クラスの生徒たちもいい。厳格で親しみを見せない甘利田が実は愛すべき人物であることを、皆ちゃんと見抜いています。よくできた生徒たちです。
同僚や調理員も同様で甘利田を受容しているため、知らぬうちに読む側も同じスタンスになっています。
何より秀逸なのが、甘利田の言葉として綴られる給食の描写でしょう。まるでミシュランガイドのごとき流麗かつ的確な表現。食べてみたくなるほどの見事さです。たかが給食とは思えないほどです。
さらに甘利田の宿命のライバル・神野の給食アレンジ術もすばらしい。
このスクールグルメ小説とでも言うべき新ジャンル。やはり給食が大好きだった自分の子ども時代を思い出します。神野ゴウが卒業してからも、ぜひ続編を望みたい。(次は甘利田の母親も登場させて欲しいなあ。)