あらすじ
「私のほうが先に好きだったんだもん……」
突然の告白。あのときの小麦は俺が知らない顔をしていた。クールで誠実な普段の小麦とは違う、感情むき出しで必死な、ごく普通の女の子。
だけど、そんな風に見えたから、俺は“そのあと”の出来事に抵抗できなかった。できるはずがなかった。
鳩尾さんには絶対言えない。だって俺はもう鳩尾さんの彼氏で、鳩尾さんを“好き”だと決めたんだから。
なのに――
「しないわ。私からは。……玄から、して」
俺は、どうしたらいい。
抵抗不能。泥沼はより深く。青春泥沼トライアングル、転落の第2巻。
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
唐突な小麦の告白によって、桜子との関係が泥沼になる物語。
感情を爆発させる事で、顕となる小麦の真意。
何に代えても、玄の心を手に入れたい。
その為には、最大の障壁となる桜子の想いを超えなければ。
親友と恋人の秤は揺れ惑いながらも、好きな気持ちに蓋をして秘密にする桜子。
二人の熱烈なアプローチに玄の心に激情の嵐が吹き荒れる。
未練があるからこそ、みっともなく、体裁を整える余裕もない成れの果てとなる。
この醜い感情のぶつかり合いの果てに真の関係を築けるのだろうか?