【感想・ネタバレ】夜ふけの恋人のレビュー

ジェニファー・クルージー / 神鳥奈穂子

ラジオ局で働くアリーは公私ともに順風満帆の生活を送っていた。だが恋人である同僚にふられてから人生は一変する。元恋人はあろうことか彼女の部下とつき合いはじめ、あげくの果てに看板番組から深夜番組への異動を言い渡された。落ち込んだアリーは気分転換にバーへ繰り出すが、不運にも元恋人と鉢合わせしてしまう。慌てて店内にいた男性客に五分だけ恋人になってほしいと頼むと、あまり気乗りしない様子だったがなんとか承諾してくれた。ところが、いざアリーの元恋人が近づいてくると、男性はいきなり彼女の唇を奪い、熱烈なキスを見せつけた！★～ロマンス小説界のオスカー賞～と称されるＲＩＴＡ賞を二度にわたって受賞した実力派、ジェニファー・クルージー。脇役に至るまで個性豊かな登場人物たちから目が離せません！★

[ブクログ · ★★★★☆]

この方の作品はとても面白いです。ヒーローが疑いをかけられてもヒロインはヒーローのことを心底信じていて、なおかつ世間の誤解に憤慨して、四方八方、手を尽くしてヒーローの体面を守ろうと奮起してくれるし。申し分ないです。あと、ヒーローの正義が正しいって分かっていても、きちんと自分の正義を主張する勇気もあるので良いと思う。（←これって行きすぎると自己中女になるけれど、クルージーはそこらへんの配分を分かっているんだと思う）。ちょっとモヤモヤする部分はあったけれど、それはそれでって感じで楽しめる作品かなあ。