あらすじ
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「AI」という言葉がよく聞かれるようになりました。
しかし、
「導入してから、現場でうまく運用できていない」
「費用対効果に見合わない投資になってしまった」
というようにビジネスの現場で、
うまく活用できていないケースが多いようです。
AIは1つの手段であり、課題解決のツールです。
問題解決には、適切なAIの選択が重要になりますが、
「AI=ディープラーニング」のように考えている方も多いようです。
そこで、本書では課題や環境によって、適切なAIの種類を選ぶという
「次世代AI活用術」をお伝えします。
新しい選択肢として、スパースモデリングを活用したAIにも詳しく言及します。
そのほか、これから導入を検討する方にもわかりやすいように
「そもそもAIとはどのようなものか」「どのような特性があるのか」
といった基本的なところから、AIプロジェクトの進め方、社内体制の整え方、
適切なAIの選択といった実践的な内容までお伝えしていきます。
AIで企業の問題を解決したい方、必見の書籍です!
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Posted by ブクログ
課題解決に効く、次世代AI活用術
著:藤原 健真
AIは、1つの手段であり、課題解決のツールである。そのためには、解決すべき課題を見極め、適切な設計と運用をしていく必要がある。
AIは、DXを推進するための1つのツールとして位置づけられている。AIは、BIやRPAといったシステムが生成したデータを読み取ることで、判断・予測・シュミレーションといった高度なアウトプットを行う。さらに運用を継続することで、より多くのデータが蓄積されれば、AIはそれらから「学習」し、アウトプットの高速化、精緻化、正確性が増すなど、より成長し賢くなってくる。AIは自律的に学習する性質を持つがゆえに、さまざまな課題解決ができると期待を集めている。
本書の構成は以下の5章から成る。
①なぜ、AI活用は現場でうまくいかないのか?
②AIプロジェクトの効果的な進め方と成功させるポイント
③課題解決の鍵は、適切なAIを選ぶこと
④適切な手法を選択肢、ビジネスにAIを役立てる
⑤日本企業が世界で勝つためのAI戦略
AIを大局的に捉えるのみならず、現状でメジャーとなっている「ディープラーニング」だけではなく、「スパースモデリング」という「エコなAI」(省データ・省電力・省時間)を活用してのDXへの変革を提案している。
DXの意味やそもそもの運用における課題等を体系的にまとめ、所学者としてもわかりやすい構成であり、学問的な側面ではなく、運用する側への配慮が十二分にも感じられる内容となっている。
技術・仕組みよりも運用が大切であるも、DX・AIにおいては導入段階での初期での目標・目的がブレていると運用やAI自身の学習の方向性に問題があれば、有意義なデータが蓄積できず、意味を持たないことが多い。
いかに、初期段階や導入の前段階からAIを知り、そして業務の課題を理解することが大切であるかが理解できた。それを前提としての試行錯誤で正解を模索していくことが求められる。