あらすじ
ヴェリティが十五歳のとき、父は自殺した。その後、叔父の屋敷での召使い同然の扱いに耐え続けている。唯一の心の支えは、記憶の中の紳士の面影。父の墓前で優しくしてくれた伯爵、マックスだった。歳月は流れ、ヴェリティは可憐な娘に成長した。ある日マックスが、叔父の屋敷を訪問する。だが悲しいことに、彼はヴェリティに気づかない。それでも、温かいまなざしは変わっておらず、冷遇される彼女に同情し、いとこの執拗な誘惑からも救ってくれた。しかも、思いもよらない提案を持ちかけてきた。彼の愛人にならないかというのだ。★悲運に耐える心優しい娘に惹かれた伯爵が、恩人の娘とは気づかず、愛人契約を持ちかけます。豪華なドレスと宝石で身を飾り、瀟洒な邸宅で生活する――はたして、それは真の幸せなのでしょうか?★
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面白かった^_^
ヒロイン20才
ヒーロー?才
ヒロインの苦悩に心が痛みます。
ヒーロー、ヒロインの心情に読んでいて歯痒く、お互いを思っていて空回りぶりが凄かったです。
阿片中毒の恐ろしさが分かり、HQで阿片を取り上げる珍しいロマンスでした。
ヒロインは素晴らしい女性でしたが、ヒーローの外しっぷりがイライラしました。
Posted by ブクログ
ヴェリティのかわいそうっぷりが凄い。
割とメソメソしている割にはかわいそう具合がアレな分、よく耐えていると感じられて嫌いになれない。
全体的にマックスしっかりしろ。
Posted by ブクログ
電子書籍のレビューで評判がよかったので読んでみたのだが、冒頭のヒロイン父のエピソードが強烈すぎた。自殺者は教会に埋葬されず十字路に埋められたというのは聞いたことがあったが、杭打ちとか怖いっす。
この時にヒロインを助けたヒーローの態度は「そりゃあ惚れるでしょう」というものでヒロインの心を捕えるが、その後の再会がいかん。ヒロインを恩人の娘だと気付かずに愛人になるように誘うとか残念千万。そしてヒロインが誰か気付いてからはヒロインに嵌められたと思い込んで失礼千万。ヒロインのささやかな仕返しには「いいぞもっとやれ」と応援したくなった。
ヒロインの身の上はとにかく可哀想なんだけど、ヒーローの誤解が「はあっ!?」レベルなのでなんというか腹は立ったが切なさがちょっと足りなかった。ロマンス小説なのでハッピーエンドになるんですけどね。