【感想・ネタバレ】祝福なき結婚のレビュー

サラ・クレイヴン / 藤村華奈美

「二十五歳の誕生日までに結婚しなければ、私の屋敷はおまえに相続させない」祖父に言い渡され、ハリエットは動転した。この世で何よりも大切なものを失いたくない。思いあまって新聞広告で夫を募集したものの、みじめな失敗に終わる。そんな折、ハリエットは貧乏画家のローンと出会った。個展を開くための資金援助と引き替えに彼にかりそめの夫になってもらってはどうかしら？だが、向こう見ずな思いつきがとんでもない代償を払う羽目に。

[あおいしろこ · ★★★★☆]

素直になれないヒロイン

恋に奔放な母の影響で、恋愛感情をもつことに否定的なヒロイン。そのためヒーローを想っているのに自覚できず、ひたすら焦れったい感じが続くのが人によってはイライラしてしまうかも。
ヒーローもヒロインに押してみたと思ったら引いてみたり、素直になれないヒロインとの組み合わせでその態度では、終盤までくっつかないのは納得です。
ただその分、中盤の少しでもお互いの心を通わせようと試みた初夜のシーンは大変ロマンティックで切なく美しいシーンでした。

＃胸キュン ＃ハッピー