あらすじ
「時は確実に、私を大人へ押し出そうとしている。」
衝動的に、姉の形見のペンダントを、川に放ってしまった「育音」。
そんな時に声をかけてきたのが、青年「沖田」だった。
レンタル役者を生業としている彼に、「育音」は「共犯者」を演じてもらいたいと願う。
「沖田」の仕事を手伝い、かかわるうちに、「育音」の想いは次第に変化して――
「俺に演じてほしいのはどんな役?」「共犯者」
切ない衝撃が胸を打つ、メフィスト賞作家快心の傑作青春ミステリー!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
違和感を覚えたのは、はじめの数ページ。あとはするすると読めてしまった。歪で一筋縄では行かなさそうに見えて、実はとっても純粋な青春小説。きちんと現代を切り取って。
Posted by ブクログ
表紙が美しかったから手に取った。
「空」っなんだろうって思いながら読んだ。
手に届かないもの?理想?
周りが求める「自分」を演じることは相手のとって救いになる。だけど、その「自分」というラベルによって自分を苦しめる必要はないんだなと知って心が少し軽くなった。