あらすじ
アイソラで近ごろ流行の悪戯は無邪気とは言い難い。落書き屋を狙った連続殺人。痴呆老人の置き去りなど、続発する事件に頭を悩ませるキャレラに、天才犯罪者デフ・マンからの大掛かりな犯罪計画をほのめかす挑戦状が舞い込む。累積する事件を解決し、87分署の面々はデフ・マンを阻止できるか
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Posted by ブクログ
この巻にはいくつもの事件が錯綜するが、なんといっても87分署の宿敵、デフ・マンの再登場が目を引く。キャレラにSF小説の一節を送りつけて来るデフ・マンの狙いは何か。小説の場面のように、群集に暴動を起こさせようというのか。
アイソラの街は荒れていた。連続して起こる落書き屋殺し。身元を示すものを取り去られた、痴呆状態の老婆が置き去りにされる事件。これらの事件は何を目的としているのか。立てこもり事件が起こり、アイリーン・バークが説得にあたる。
街を覆う不満に満ちた人々の空気が、ストーリーの通奏低音となっている。上記のメインの事件だけでなく、ちょっとしたことから、障害、殺人にいたるまでの事件が起きる。そして、キャレラたちはデフ・マンの計画を阻止できるのだろうか。
Posted by ブクログ
「ミステリーは読まない」などと言う文章を書いた直後に87分署。言動不一致ですね。前作「キス」はルール違反でちょっと失望したのですが、この作品はまずまず。いつものマクベインです。。。。
しかし、この本はシリーズ45冊目、初出の「警官嫌い」が1956年。昨年(2001)には51作目が発表されてるそうで
50年になろうかと言う化け物みたいなシリーズです。
最近さすがにスピード感が無くなり、衰えを感じさせるように思うのですが、この作品では4つの事件を織り交ぜる事により、飽きさせることなく話を進めます。
久々のデフ・マン登場と言う事で期待をしたのですが、その点については可も無く不可も無くというところでしょう
Posted by ブクログ
アメリカの作家エド・マクベインの長篇ミステリ作品『悪戯(いたずら) 87分署シリーズ(原題:Mischief)』を読みました。
エド・マクベインの作品は、4月に読んだ『キス 87分署シリーズ』以来ですね。
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アイソラで近ごろ流行の悪戯は、無邪気とは言い難い。
街頭の壁に絵を描くストリート・アーティストを狙った連続殺人。
現代版姥捨山ともいうべき、痴呆老人の置き去り。家庭内三角関係の果ての人質立てこもり…… 続発する事件に頭を悩ませる87分署の刑事キャレラに、天才犯罪者デフ・マンからの大掛かりな犯罪計画をほのめかす挑戦状が舞い込んだ。
累積する事件を解決しつつ、87分署の面々はデフ・マンを阻止できるのか!
掌編小説「解説」 横山秀夫
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1993年(平成5年)に刊行された、87分署シリーズの第45作です。
87分署を翻弄してきた天才犯罪者、デフ・マンからの挑戦状が舞い込み、キャレラら刑事たちは騒然とする点…山積する事件の捜査に追われながらも、デフ・マンの計画を阻止すべく奔走する刑事たちを描く。
落書屋に対する連続殺人や痴呆老人が続けて捨てられる事件、人質を取った立てこもり事件等の複数の事件が錯綜する中でアイソラという街の空気を立体的に描き出す展開……さらに、87分署の宿命のライバルであるデフ・マンが再登場することにより、87分署の日常と混沌を感じながら読み進めました、、、
ただ、扱う事件が多いだけに中盤はどの捜査の話に戻ったのか一瞬迷う場面もあり、集中力がふっと途切れる瞬間があったのも事実ですね……この“混線”こそがシリーズの味なんでしょうけどね。
そんな中で、落書屋を狙った連続殺人の真相は意外性があり、終盤の収束は巧いな と感じました……そして気になるのはデフ・マンの行方、、、
本作では完全に決着がつかず、彼の存在が次作以降へと静かに引き継がれていく感じ……シリーズを読み続ける愉しみを改めて思い出させてくれる余韻でしたね。
複数事件が錯綜する面白さと、読み手を揺さぶる混乱が同居した、87分署シリーズらしい一冊でした……機会をみつけて、書棚の在庫の87分署シリーズを順次読んでいこうと思います。