あらすじ
感染症を予防する・重症化させない・後遺症を軽くする
……それ全部、漢方の守備範囲です!
パンデミックに対して、
漢方治療を一次予防として活用することが
理に適っている理由は以下の通りである。
① 漢方の薬理作用は、生体防御能を引き出すのが主であり、
病理微生物が不明の時点から使える。
② 耐性菌、耐性ウイルスを作らない。
③ 細菌に対しては抗菌薬の開発、
ウイルスに対してはワクチン製造までの時間を稼げる。
④ 重症化が予防できれば、医療崩壊を防ぐことができる。
こうした利点をもっと広く理解してもらうためには、
感染症に対する漢方治療の基礎・臨床研究を
積み重ねていく必要があるのだが、
パンデミックに対して「漢方が使える」ことは
もっと知られるべきだと強く思う。
・・・・本書「序章」より・・・・
新型コロナを乗り切っても感染症問題は今後も続く――
本書は漢方の基礎知識から中国・韓国などの
感染症に対する伝統医療の最新事情、
感染症に罹りにくい体づくりまで、
日本漢方医学の第一人者である現役医師が、
感染症と対峙した画期的な一冊です!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「コロナ感染」対策を思わせるタイトルではあるが普段から風邪薬に使われる葛根湯などが効果を発揮している実状を伝えることで、漢方薬が体の免疫力に働きかける仕組みを解説する。よく似ている麻黄湯との違いなども具体的に書かれているのが大いに参考になった。中国、台湾、アジア諸国では新たな漢方薬が製剤されて欧米などでもコロナ治療に投入される一方、西洋医学会に支配された日本では到底叶わない現実がある。