あらすじ
怖いけどおもしろい!怖いけどなつかしい!思わず背筋がゾッするお話。どうして寝言を言う人の言葉に答えてはいけないのか? いつも少し開いている戸の奥には一体、何がいるのか? キツネの嫁入りって? お酢なめオバアって? 知っているようで知らない怖い話全39話をショートストーリーであなたのもとへお贈りします。身の毛がよだつイラストつき。
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Posted by ブクログ
80ページ弱の絵本。語り口調からすると、おそらく作者が子供の頃に体験したり、人から聞いたりした話を綴っているのだろうと思われる。
現代のように、不思議なことの多くに説明付けをしようとしている無粋さがなく、懐かしさを感じる一冊であった。収録されているのは昔話であったり、妖怪であったり、ひそかに囁かれる怖い話であったり……。
作者が子供の頃不思議だ、不気味だ、怖いと感じた出来事も書いてあって面白い。読んでいて、怖いという印象はあまりなく、山奥のひっそりとした場所で起っている出来事を誰かから伝聞された気持ちになる。
読んでいて、ただひたすらにノスタルジィを感じる一冊。