あらすじ
たくさんの観光客、住民の幸せ、持続可能という矛盾しがちな課題を、どうクリアするのか。観光大国カナダの事例にヒントをさぐる。
新型コロナウイルスによるパンデミックで、観光業は壊滅的な打撃を受けている。しかし観光業はこれまでもさまざまな逆境に直面し、それを乗り越えてきた。そもそもコロナ直前にも観光業はオーバーツーリズムに見舞われ、問題は山積みだった。コロナ終息後に観光客は戻ってくるだろうが、回復後の観光業はコロナ前とは違った形を目指さなければならない、と著者は説く。
「観光客がたくさん訪れる」「住民が幸せになる」「持続可能である」という矛盾しがちな課題を、いかにしてクリアしていけばよいのか。本書は、世界から愛される観光大国カナダで実際にあった8つの事例を紹介し、これから観光業をどのように立て直していくべきかを考えるヒントを示す。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
2009年の1年間,バンクーバーに住んでいたことがある.その間,本書で取り上げられている観光地のうちのバンフとオカナガンも訪れた.いずれも本書の発刊の12年前のこととなるが(もうそんなに経っちゃったのか・・・),カナダの観光業をはじめとするいろんな取り組みは,その当時も,それ以降も,随分先に進んでいるんだなあ.
もちろん,いいところばかりを取り上げているのだとは思うが,サステナブル,オーガニック,SDGs,地産地消,アンチ•オーバーツーリズム,等々,,,,
カナダにはお客さんとして滞在しており,選挙権があるわけでもないため,政策なんかはほとんど理解していなかったわけで,バンクーバーでこんな取り組みがされていたとは知りませんでした.不勉強ですみませんでした.
Posted by ブクログ
経済成分表、食品や飲み物のパッケージには、カロリーなどの栄養成分表が表示されている。これを、観光分野にも応用できないだろうか。宿泊料などの料金にはどのようなコストが含まれており、売り上げにはどのように使われているのか。