あらすじ
「笑いのカイブツ」作者、これが限界到達点。
15才の時に芸人になりたいと思った。でも、オカンに反対され、NSC(吉本の新人養成所)入りを断念。19才のとき、活路を開くために大喜利でひたすら経験値を積み上げることを自分に課し、睡眠時間3時間以外はすべてネタ出しに没頭。27才まではこの生活を続ける決意をする。21才でケータイ大喜利でレジェンドの称号を獲得。24才で人気芸人のラジオ番組の作家になる。しかし、25才で心が折れる音を聞いた。限界だった。
そこまでの私闘の日々を綴った「笑いのカイブツ」を刊行するも、気がつけば、スーパー玉出のストロング缶と女に走る日々が続いた。やがてなけなしの有り金を注ぎ込んでの海外逃亡。
そして、コロナ渦のなかで、僕は久しぶりに110円のボールペンを握っていた。再び、ノートをネタで真っ黒に埋め尽くすために。
絶望。逃亡。一縷の希望。「笑いのカイブツ」作者、恐らくこれが限界到達点。
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Posted by ブクログ
何となく手に取りましたが、一気読み♪
15才から通い始めるインディーズのお笑い、憧れだけでは続かない思いに苦しみ…
27才までに結果が出なければ諦めるという枷を自らに負い、ひたすら大喜利に没頭し、睡眠3時間以外はすべてお笑いに。ケータイ大喜利でレジェンド称号を獲得し、軌道に乗ったかと思いきや、25才で心が折れる音を聞いた。限界だった。
私闘の日々を綴った「笑いのカイブツ」、続かない…。書けない…。どうする?、気がつけば、スーパー玉出のストロング缶と女に走る日々、海外へ逃亡するも、そこに死場所はない。
ただ、カイブツは、そんな彼を見続けていた。
再び、ノートは真っ黒に埋め尽くされる